- 2016-11-1
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 受験を突破する記憶術, 直前期の勉強法
こんにちは、中西です。
前回、授業の板書はノートの代わりに
「情報カード(単語カード)」に書く
と効率がアップするんじゃないか
・・・という私の説について、読者さん
からいただいた実例を交えてご紹介しました。
この説をさらにもう一歩進めて考えていく
と、実は受験勉強(とくに後半~直前期)
の必須アイテムとして紹介されることの多い
「弱点ノート」
についても、最初からノートではなく
「情報カード」(単語カード)
に書いてしまった方が効率的な可能性が
高い・・・という結論に必然的にならざ
るを得ないと思っています。
少なくとも私自身はこれまでの話・知見
を総合的に考えれば、現時点では
「弱点をまとめるアイテムも、
ノート ではなくカードがいい」
という結論になります。
その理由は、前回「授業の板書はノート
より情報カード(単語カード)がいい理由」
として挙げた一連の複数の理由と
“まった く同じ”
なので、今回は省略。
参考:必見!授業はやっぱり「情報カード」
に直接書くと凄いことになる(実例付き)
弱点、つまり覚えにくい箇所や苦手な項目
を、一カ所に集めてまとめていく「弱点ノ
ート」を作るという発想は、
勉強法としては非常にポピュラーで有名な
方法で、実際効率的ですし、ほとんどの受
験生にとって必須ともいえるほ効果は高いです。
私自身、受験生のときに弱点ノートは
複数の分野で作ってました。
ただ、当時の弱点ノートを思い返してみて
も、最終的にどうなるかというと、
「覚えたことと、まだ覚えてないことが、ごちゃまぜになる」
のです。これはある種もう「物理的」に
そうなるのはほとんど必然的だといえます。
そして、このほぼ必然的に起こってしまう
「ごちゃまぜ」状態は、受験の直前期の、
さらに最終局面においては本当に効率が
悪くなりやすいです。
試験日までのラスト2週間、10日、1週間、3日
・・・と締め切りが近づいてくるにつれて、
集中力はどんどん高まり、猛烈な勢いで復習
も進んでいきます。まさに成長の二次曲線の
最終局面。
このもっとも大事なタイミングで、
「覚えたことと、まだ覚えてないことが、ごちゃまぜ」
になっている弱点ノートを読み返しながら、
「えっと、これはもう覚えたのかな。
あ、このページはまだ覚えてないや。
あ、次のページはだいたい覚えているかな」
みたいな判断をしながらページをめくっていく、
このストレス!(つД<)・゚。
もちろん、「覚えた箇所は線で消す」
「まだ覚えていない箇所はチェックを入れる」
などの方法で見分けることもできますが、
視界に常に「覚えたこと」と「まだ覚えて
いないこと」が入ってきて、
そのうち「覚えた箇所」だけ見つけて繰り返す
って、けっこうウザくないですか(笑)(ノД`)・゚・。
それがカードになっていれば、
「まだ覚えていないカード」
だけをガンガン繰り返せますし、覚えたら
「もう覚えたボックス」
みたいなところに外せます。
もし「もう覚えたボックス」も念のため確認
したいなら、そういうときだけまとめて
「もう覚えた」はずのカードを再度それだけ
まとめてチェックも出来ます。
カードならそうやってそのときどきの状況と
自分の意思に合わせて、
臨機応変に、集中して、正確に、緻密に、
復習を進めていけます。
このカードが持つ独特の特質(メリット)は、
受験の最終局面に近づくほど、
「覚えたことと覚えてないことが
ごちゃまぜの弱点ノート」
と、差が開いてくると私は考えています。
というわけで、「弱点ノート」は秀逸で
受験勉強に必須なアイテムと言われていますし、
実際そうなのですが、
同じ内容を最初からカードに書いて作った
「弱点カード」に比べれば、トータルの
効率性では「弱点カード」のほうに軍配が
上がる可能性が高いと思われます。
まあ「弱点ノート」に自分なりの何かこだ
わりがある人はそれでいいと思いますが、
もし私がもう一度受験をするなら、絶対に
大きめの単語カードか情報カードを使って
「弱点カード」を作りまくりますね。
よかったら参考にしてみてください。
それではまた。