- 2010-11-7
- 効率的な時間管理術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
一昨日からは、「寸暇を惜しむ方法」についてシリーズでお送りしています。
ちなみにこれまでの2回は以下のとおり。まだご覧になってない方は、ぜひご一読くださいませ。
<前々回の記事>
受験生は、よく寝て、よく休んで、寸暇を惜しめ!
<前回の記事>
「寸暇を惜しむ」ことができる人、できない人の違い
さて、今回はまずその「寸暇」の時間ができたときに「具体的に何をやるのか」について。
結論からいいますと、これは圧倒的に暗記物がいいでしょう。
なぜかというと、暗記物なら1~2分、あるいは10秒程度の超短い時間でも、勉強が成り立つからです。
言うまでもありませんが、英語の長文、現代文、数学の問題などは、一定時間以上、じっくりと思考をめぐらして解いていくものですね。
1~2分しかない場合に、そういったものに手をつけても、考え始めたとたんに時間が来てしまいます。
これが、たとえば英単語などの暗記物なら、「深く考えをめぐらす」などの思考は必要ありませんから、
たとえ1分しか時間がなかった場合でも、単語に何個か目を通せば、それだけでも勉強として成り立つわけです。
このように、1~2分あるいは数十秒程度のわずかな時間を有効に使うなら、暗記物をするのが効率的といえます。
ここまでが一般的なお話。
で、このときの「やる気を維持するコツ」を1つお伝えしますと、
寸暇の時間でしかやらないものを決める
というのは有効な方法です。
たとえば、あなたが覚えにくい英単語をまとめてカードにしていたとします。
このときに、机の上でしっかり勉強するときにもその単語カードを使って覚え、寸暇の時間にもそのカードを取り出して覚えていたりすると、
寸暇を有効に使っている実感
が、わきにくいのです。
だって、その単語カードは机の上でも勉強して覚えているわけですから、そのカードの覚えた進み具合をみても、
寸暇の時間で覚えたのか、机の上でふつうに勉強して覚えたのか判別がつきません。しかし、これを
「英単語のカードは、寸暇の空き時間でしかやらない」
という自分ルールを決めておけば、たとえばそのカードが7割くらい進んだときに
「お!空き時間だけで7割も覚えたぞ!よしもうちょっとだ!がんばろう」
という「さらに頑張ろう!」という積極的な気持ちになりやすいのです。
このように、「人間は進捗具合が目で見てわかると、やる気が高まる」というのは行動科学の分野でも明らかになっています。
あなたの勉強の状況によってはこのルール設定が難しい場合もあるかもしれませんが、可能な限り、
寸暇の空き時間で行う勉強は、その時間以外ではやらない
と決めておきましょう。
そうすれば、自分の頑張り(進捗度合い)が目で見てわかるので、単調な勉強も楽しくなります。
このシリーズ、もうちょっとだけ続けます。
P.S
「寸暇を惜しむ話」シリーズ、本当は1~2回で終わる予定でだったのですが、重要なテーマですので、もうちょっとだけ続けますね。
うまく着地できれば、明日で完結できるはず(笑)。