- 2010-11-8
- 効率的な時間管理術, 勉強のやる気アップ法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、ここ数日は「寸暇を惜しむ」方法についてシリーズでお送りしています。
ちなみにこれまでの3回は以下のとおり。まだご覧になってない方は、ぜひご一読くださいませ。
<「寸暇を惜しむ話」シリーズ1>
受験生は、よく寝て、よく休んで、寸暇を惜しめ!
<「寸暇を惜しむ」シリーズ2>
「寸暇を惜しむ」ことができる人、できない人の違い
<「寸暇を惜しむ」シリーズ3>
スキマ時間の勉強が楽しくなる、ちょっとしたコツ
さて、昨日の記事では、寸暇(わずかなスキマ時間)をうまく活用するポイントとして、
1、スキマ時間の勉強には暗記物が向いている
2、スキマ時間で行う勉強は「その時間以外ではやらない」と決める
のが有効だという話をしました。
(2の理由は、そのほうが「スキマ時間を利用してどれくらい進んだか」が目で見てはっきりわかるため、時間を有効に使っている実感が得られ、やる気を維持できるからでした。)
おそらくは、大半の方は参考書なり単語カードなりノートなりを使って、スキマ時間を活用されると思いますが、
もう1個、スキマ時間の活用として有効な方法があります。意外にやる人が少ないのですが、
暗記するものを紙に書いて「壁に貼る」
という方法です。これ、古典的ですが、非常に有効です。
「壁」とは言うまでもなく、勉強机の目の前の壁、トイレの壁、洗面所の壁、台所の壁など、ふだんあなたが数十秒から1~2分程度向かうことになる壁です。
覚えるべきものを紙に書いて、こういった壁に貼り付けておくだけで、ほとんど努力らしい努力をせずに、勝手に覚えられます。
もう何千回も見ている自分の顔を見ながら歯を磨くくらいなら、歯を磨きながら洗面所の壁に貼った古典文法の用法を覚えたほうが得策です。
ただ便座に座ってウンウンうなっているくらいなら、うなりながらでもチラチラッと歴史の年表を眺めてください。1~2ヶ月も続ければ、ほとんど覚えられるはずです。
「本当だったら、うんこするだけで終わってたはずの時間で、俺はこの年表を覚えたんだ!」
と、なんともいえない不思議な達成感と充実感を得られます。「生きるてるって、こういうことなのかも!」と排泄タイムから人生を学べる可能性もあります。
このように壁に貼ってまで、寸暇の時間を無駄なく使っていると「時間を有効に使える」と言う実利的な側面以外に、
「俺(私)は、寸暇を無駄にしないで頑張っている!」
というふうに素直に思えるので、自分に自信が持てるようになるメリットがあります。この自信が、さらに新たなやる気を生み出すのです。
「寸暇を惜しんで頑張っている」という確かな手ごたえが、あなたのやる気を高めていくわけです。
「やる気があるから、寸暇を惜しむ」のではなく「寸暇を惜しむから、やる気が高まる」のです。
最初はスキマ時間で単語カードを見たり、壁に貼ってある紙を見ても、「こんなことをしても、たいして何も変わらないんじゃ・・・」と思えるかもしれませんが、そこは無理やり
寸暇を惜しむ演技
を自分にしてみましょう。
短期的にスキマ時間を使った結果を求めても、すぐには点数には出ません。だからと言って「ちょっとぐらいの時間を惜しんでも意味ないよ」などと考えるのではなく、
とりあえず「無理やり」にでも、スキマ時間に単語カードや壁に貼った紙を見る行為をおこなって、まずは「寸暇を惜しんでいる演技」を自分にしてみるのです。
そうやって、無理やり「寸暇を惜しむ」演技を繰り返していると、そのうちにそれがだんだん本物の自分になっていき、
「俺は、わずかなスキマ時間も惜しんで頑張ってるぞ!」
と心底思えるようになります。それが、あなたに自信と新たなやる気を生み出してくれるのです。
壁に紙を貼ったり、スキマ時間に単語カードや参考書を出すのは、最初の慣れないうちは気乗りがしないかもしれません。人目が気になることもあるでしょう。
そこは、最初だけちょっと頑張って自分自身に演技をしてみてください。そうすればいつのまにか
「私はふだんから寸暇を惜しむ人間なんだ」
と、いい意味で自分に暗示がかかっていき、ついには苦もなく、まるで息をするのと同じように、
ごく当たり前に「寸暇を惜しんで勉強できる自分」になっているはずです。