- 2010-11-6
- 効率的な時間管理術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、昨日は
よく寝て、よく休み、寸暇を惜しむ
のが、受験生の正しい「時間の使い方」という話をしました(まだ読んでない方は以下よりどーぞ)
<前回の記事>
受験生は、よく寝て、よく休んで、寸暇を惜しめ!
「寸暇を惜しむ=休憩をしない・睡眠を削る」ということではなかったわけですね。
休憩や睡眠は必要経費ですから、ここは削らないほうがいいのです。ここを削ってしまうと、長期的には「ただ辛いだけ」で、頑張った感はあってもトータルの生産性は下がることになるでしょう。
で、今日は「寸暇を惜しむためのコツ」についてのお話。
ここでいう「寸暇」というのは、時間にすると長い場合5~10分、短ければ1~2分くらいのイメージです。あるいは、30秒くらいの「秒単位」の時間も入れてもいいです。
そういうわずかな時間(=寸暇)の積み重ねが、数ヵ月後に膨大な差になってしまう。前回はそんな話をしましたが、
実際問題、1~2分程度の時間が空いたとして、その瞬間に
「あ、ちょっとだけ時間が空いたぞ!よしっ、ではこの時間で何をやろうかな?」
なんて、その時になってから何をやろうか考えているようでは、その間に1~2分なんてあっという間に過ぎてしまうわけです。となると、
寸暇が来た「その瞬間」に、「すぐに」行動を起こせるかどうか
ということが重要なポイントになってきます。
「寸暇」が来た瞬間に、パッと参考書や単語帳などを取り出せるかどうか。
これによって、寸暇を使い切れるかどうかが決まるということです。それを可能にするには「2つの事前準備」が欠かせません。2つの事前準備とは、すなわち
1、「寸暇が来たとき」に何をやるのかを明確に決めておく
2、1で決めた「やること」を、常に「取り出しやすい場所」に置いておく
ということ。
寸暇が来てから「さ~て何をしようかな~」なんて考えているのは論外です。
また、やることを決めていても「え~っと、アレはどこにあったんだっけ?」なんて、その時になってから「どこにあるか」を探すのもアウト!それでは遅すぎます。
あるいは参考書・単語帳などの場所を決めていても、その場所が「すぐに取り出しやすい場所」かどうかも重要です。
「その瞬間」になってから、本棚やカバンの奥をゴソゴソしてるようでは、それだけで「寸暇」がすぎてしまいますから。
というわけで、この2つの事前準備、
1、「寸暇が来たとき」に何をやるのかを明確に決めておく
2、1で決めた「やること」を、常に「取り出しやすい場所」に置いておく
この2つの準備を怠らなかった人だけが、寸暇を惜しむことができるのです。
いくら「よし、寸暇を無駄にしないぞ!」と気持ちだけで決意しても、上の2つの準備をしてなかったら、「寸暇」に何もできません。すぐにむなしく時間がすぎてしまい
「ま、1~2分だし、いっかな」
と、寸暇を「流す」瞬間を、受験までに何百回、何千回と迎えることになるでしょう。
必要なのはたった2つの事前準備だけなのです。にもかかわらず、案外そんな準備不足の人が多いのでお話しました。こんなもったいないことは、もうやめましょうね。
「寸暇を惜しむ話」シリーズ(?)、明日も続けます。