- 2012-3-26
- 1ヶ月100記事企画, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破するマインドセット, 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は暗記するときの注意点について。
ハッキリ言ってこの内容は、
暗記するときの「いろは」の「い」に近い基本事項ですが、
これから勉強を始める受験生、高1~2年生の方に、暗記の基本として覚えておいてほしいことでもあるのでお伝えしておきます。
受験勉強における暗記の方法というのは
たくさんありますし、
(たとえば、書いて覚える、声に出して覚える、カードにするetc)
覚え方の好みにも個人差があるでしょうし、
同じ人でも分野や科目によって、
暗記の方法が違うという場合もあるでしょう。
勉強をする上で、実にいろんな暗記のやり方があるわけですが、
どの場合においても共通して、
必ず注意しておかなければならないのが、
▼本当に、自分の脳はその項目を覚えたのか?
▼違う形で出題されても、答えられるか?
という点を、
【 常にチェックし続けること 】
です。
このチェックが常にしっかりできている、できていないの差が、
「実力の差」として成績にあらわれてしまうのです。
「常にチェックする」というのは、逆にいえば、
【 「自分はこの内容を、本当は覚えていないのではないか?」と常に疑う 】
ということ。
その疑いを持つことで、
疑いが晴れるまでしっかりチェックしないと気がすまなくなります。
この姿勢が、実力に大きくつながるのです。
たとえば、左ページの一番下に「pass」、
右ページの一番下に(その訳の)「試験に合格する」
と書かれた単語帳で、暗記をしているとします。
右ページを隠して、左ページの「pass」の意味を考えたら、
すぐに「合格する」と答えられたとしましょう。
ここで、詰めが甘い人は、
「よし、これでpassの意味は覚えたぞヾ(´▽`)ノ」
となるのですが、「本当に覚えたか常に疑う」習慣がある人は、
「いや、ちょっと待て。
このpassという単語の意味は、
ページの一番下に書かれているから、
もしかして、オレの脳は
『このページの一番下にある単語=合格する』
というように覚えていて、本当に暗記したのではなく
『単語帳に書かれてある場所』
で覚えてしまっているだけではないか?」
というところまで、疑うことができます。
もしそれが事実なら、「書いてある場所」で覚えただけですから、
長文問題で「pass」が出てきても、
「あれ、この意味なんだったけ?覚えたはずなのに(;д;) 」
となるわけです。いや、「覚えたはずなのに」ではなく
あなた覚えてなかったんだよ、って話なのです(笑)
怖いのは、この
【 本当に自分の脳が覚えたか常に疑う 】
という姿勢は、ほとんど習慣のものですので、
疑う人は、常に疑い続けて、バッチリ脳に定着したことが
確信できるまで覚えようとするのですが、
その習慣がない人は、ほとんどの項目を
「覚えたつもり」の状態で進めていきます。
よく
「勉強しているのに、ぜんぜん成績が伸びない。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。」
と悩む人がいますが、この「疑う習慣」がないことが
大きな要因になっていることも少なくありません。
慣れてない人には、この「疑う習慣」はしんどく感じるかも
しれませんが、
この「常に疑う」という姿勢は、
暗記をするときに「やったほうがいい」という
レベルでは全くなくて、
「絶対にそうすべき」というレベルの話。
勉強するときは、絶対に、本当に覚えたのか
「常に疑う」ようにしてください。
こんなこと、慣れたら楽勝でできるようになりますが、
いつまでも慣れないままでいると、
確実に地獄を見ることになるでしょう(大げさではないですよ)。
今回は、暗記のいろはの「い」の話でしたが、
極めて重要なマインドの話でもありますので、
これから受験勉強に入っていく
高1~高2の人はもちろん、新受験生の方も
この
【 本当に自分の脳は覚えたのか? 】
と疑うマインドを、
勉強をするときはもう四六時中、
常に忘れないでいてほしいと思います。