こんにちは、中西です。
さて、センター試験の集計も出て
あわただしい状況になっている人も
少なくないと思います。
私立にしろ国公立にしろ、
本番までもう日数が
あまりないわけですが、
ここから先注意しないといけないのは、
【 あれもこれもやってしまう 】
という行動パターンです。
もしくはその行動以前の
「あれもこれもやっておこう」
という思考パターンです。
これに要注意。
併願校の選出やその勉強にしろ、
第一志望の勉強計画にしろ、
とにかくやることを
「広げる」ことならいくらでも
できてしまいます。
気持ち的にもそれで安心しやすいです。
しかしこの残り時間が
非常に少ないタイミングで、
とくに状況がやばめの人が、
あれもこれもやろうとして
勉強の手を広げすぎると、
どれもが中途半端に終わってしまう
可能性が濃厚です。
私の知る限り、この時期に
どの勉強も中途半端になるというのが、
一番受験に失敗するパターンです。
一度冷静になって
「あれもこれもやろう」
としていないか、
また
「本当にこんなに、あれもこれも
残りの日数でできるのか」
をよく考えてみてください。
私は第一志望の早稲田以外に、
併願として受けた
上智と同志社に合格しました。
このときに考えたのは、
「極力勉強の手を広げないこと」
でした。
受験科目を早稲田と併願校で
統一させるのはもちろん、
併願校のためにわざわざ新しく
何らかの分野を勉強しないと
いけなくなるような状況を
極力避けるようにしました。
記述式とマーク式でいえば、
圧倒的にマーク式の問題のほうに
力を入れていきました。
勉強の手を広げないで、
余計なことを極力さけ、
やることを絞って絞って
絞り込んで勉強していく。
だからこそ
残り日数があとわずかでも成長でき、
合格できたと思っています。
以上が私の直前期の考え方と行動でした。
今でも正しかったと思います。
ちなみになぜそう考えたかというと、
現役時代の某国立大学の受験で
手を広げすぎ、
すべてが浅く中途半端になって落ちた
経験があったからです(笑)
余談ですが、
ここ数年ビジネスの世界でも
「捨てること」「絞ること」
の重要性を解く考え方や
それをテーマにした本が流行っています。
IT企業という言葉がほとんど
意味を持たなくなるほど、
どの業界でもIT化が進み、
そのせいで業務が大量化・複雑化して
疲弊している人がとても
多くなっているからです。
このテーマで最近流行した本といえば
「エッセンシャル思考」
「ワン・シング~一点集中がもたらす驚きの効果~」
「シンプルに考える」(元LINEの森川亮氏)
といったものや、
古くはその名の通りの
「フォーカス!」という名著、
有名な一点突破を解く
「ランチェスター戦略」の本も
基本的に同じ趣旨です。
すべて共通するのは、
【 やることを広げると失敗する(うまく行かない)
やることを絞るとうまく行く 】
という趣旨。
流行の「断・捨・利」なんかも
大きなくくりでは同じ発想の
テクニックですね。
もともと受験勉強というのは
そういう要素が強いですが、
とくに今、直前期の受験生にとって
「あれもこれもやろうとすること」
は致命的な判断ミスになりかねない
ので注意しておきましょう。
読者さんにはいろんな状況の
受験生がいると思いますが、
ここからの基本的な考え方として、
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【 残り時間が少ないときは、
手を広げすぎたら失敗しやすい。
やることを絞り込むほど、
合格する確率が高まる 】
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という視点を頭に入れておいて下さい。
あれもこれもやりすぎて、
全部が中途半端にならないように
くれぐれも注意して、
それぞれの判断を下していって
ほしいと思います。
それではまた。