- 2019-12-2
- おすすめ記事, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
ここ数回、
「厚生労働省の睡眠12箇条」
「ショートスリーパーを目指すのは超無駄」
という話をしてきました。この流れで今回も睡眠系の話を。
12月に入って寒さも少しずつ増してきましたが、ここから3か月ぐらいは一年で一番寒い3ヶ月になります。
ほとんどの人にとって一年の中で「朝が最も起きづらい季節」でもあるわけですが、この時期の「朝の起きづらさ」というのは、
細かい工夫を複数積み重ねていくと、かなりのところまで軽減させることも可能です。
その工夫というのは沢山ありますが、今回は先日私が知って興味深かったテクニックを紹介します。
ベストセラーになった「スタンフォード式最高の睡眠」の著者で睡眠研究の権威、米スタンフォード大学医学部の西野精治教授のインタビュー記事に、次のような話がありました。以下、引用しますと、
「(質問者)―仕事のパフォーマンスには目覚めの良さも影響すると聞きます。朝なかなか起きられない人がよい目覚めを得る方法はありますか。
(西野教授)お薦めするのはアラームを二つの時間でセットする方法。
朝8時に起きたい人は、例えばその20分前に目覚ましを“小さい音”で鳴らす。それで起きれば、眠りが浅く起きやすいタイミングだったということ。
起きない場合は深い眠りに入っているので、無理に起きなくてよく、8時に改めて大きい音で鳴らして起きれば良い。
睡眠は深いノンレム睡眠と浅いレム睡眠を繰り返しており、明け方は眠りが浅くて起きやすい時間が増えている。
20分間隔を開ければ、そのどちらかが起きやすいタイミングになっている可能性が高い。」
(引用:睡眠研究の権威が語る、最高の眠り方と睡眠ビジネスの懸念:ニュースイッチ)
・・・という話。
この話の何が興味深かったかというと、「20分」という間隔が「起きやすさ」の一つの指標になってることです。
起床したい予定時刻の20分前に、「小さい音」で目覚ましを鳴らす。
それであっさり目が覚めてあまり苦しまず起きやすかったら、それは 「起きやすいタイミング」(浅い眠り=レム睡眠)だったと判断する。
起きることができなければ、無理に起きずに20分後の8時に大きい音を鳴らして起きる。
わずか20分後ですが、明け方の時間帯は浅い眠りの時間が増えているので、1度起きづらかったとしても、確率的に20分後は起きやすい状態になっている可能性が高い・・・という話。
ちなみに西野教授によると、目覚まし時計にもよく付いてる「スヌーズ」の機能は良くないとのことです。
スヌーズというのは、最初に目覚ましを鳴らしてから短い時間間隔で何度もアラームを鳴らす起床方法ですね。
上の理屈で言えば、確かに短い時間間隔だと深い眠りから浅い眠りに切り替わりにくいので、 スヌーズは良くないということだと思います。やるならやはり20分以上の間隔を開けること(最初の音は小さい音で)。
割とシンプルな方法ですが、理にかなっていますし、睡眠学の権威がおっしゃってることなので信用性は高いです。
これからどんどん朝は辛くなっていきますので、朝が起きづらい人はよかったら試してみてください。
それではまた。