- 2011-2-2
- 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ついに2月になりましたね。
私立志望の方はいよいよ受験本番突入ですし、国立志望の方もすでに1ヶ月を切りました。
今回は、受験本番まであと2~3週間ほど残っているという方に、とくにお伝えしておきたい話を1つ。
1人1人状況がまったく違いますので、個々人の受験に対する戦略を一くくりにして私からお話することはできませんが
(残りの日数でやるべき個々の戦略は、誰よりもあなたが1番正確に把握しているはずですからね)
あらためて、知っておいてほしいのが、この
最後の2~3週間が一番実力が伸びる時期
という昔から変わらぬ事実です。
理由はいくつかありますが、まず単純に、「お尻に火がついているから」ですね(笑)。
これまで何度かお話しましたが、人間は「締め切りが近づいたとき」が、もっとも集中力を発揮する生き物です。
作家や漫画家さんの締め切り直前や、バスケットボールの試合終了数分前なんかを見ても、
「締め切り間際」の人間の集中度はすごいものがあります。いわゆる「締め切り効果」というやつです。
受験というこの一大イベントにおける「締め切り」は、言うまでもなく「試験本番」であり、
そこに向けての「締め切り効果」が最大限働き出すタイミングが、この本番2~3週間前といったタイミングなのです。
その意味で、通常、この時期はまず集中度がこれまでと全然違います。2~3倍の集中度になっている人も少なくないでしょう。
であれば、この2~3週間は、それまでの1~2ヶ月分に匹敵する生産性を発揮することも珍しくありません。
さらに、この1年を通じてこれまで蓄積してきた勉強が、ここに来てついに「完成」を迎える場合も少なくありません。
たとえばですが、「8回繰り返せば自分の実力になる参考書」があったとしましょう。仮に。
その参考書を、これまで長い時間かけてようやく6回まで終わっていた場合、
その「あと2回残している状況」では、その参考書がまだ実力としてあまり身についていない、ということがよくあります。
最後の2回をやり終えて、そこで初めてこれまで繰り返してきた分が一気に実力として身につき開花する
といったことがよくあるのです。
この場合、6回目の段階で本人は頑張って6回も繰り返したつもりでも、残り2回を残している段階では、まだほとんど実力になっていない、模試の判定もいまいち、という状況になりがちです。それが、
最後の2回の繰り返しによって、一気にその分野の実力が養成されて完成する
ということが、非常によくあるのです。
この時期にあきらめずに粘った人は、その「最後の2回」をこのタイミングでやり遂げて、結果的に
奇跡の逆転合格をした受験生
と言われるようになるのです。しかし、この裏のカラクリを知れば、別にこれは奇跡でもなんでもなく、
最後の2~3週間における
▼「締め切り効果」による実質数か月分にも匹敵する生産性の高まり
▼「最後の総仕上げ」による実力の完成
によって引き起こされた、“必然的結果”にすぎないことがわかります。このカラクリを知らない人が外から見ると、それが「奇跡」に見えてしまうというだけのことなのです。
まだ、2~3週間あるという人。ここが人生の正念場です。今頑張らないで、他に頑張るべき時などないですからね。
今頑張って合格を手にしたら、「俺(私)はやる時はやる人間なんだ!」と一生自分を誇れます。
ここであなたの最後の炎を燃やして、ぜひみんなに「奇跡」を見せてあげてください。