- 2013-4-19
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破するマインドセット, 志望校・進路の決め方, 目標を設定する
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
今回は、いつものような勉強の生産性アップネタはいったん置いて、
本ブログ初の「泥棒」について語ってみたいと思います。
今回のお話する泥棒ネタというのは、20世紀の国内犯罪最大のミステリー3億円事件の白バイ警官
・・・のことではもちろんなくて、最近アニメ版の銭形のとっつぁんの声優さんが亡くなったルパン三世という泥棒の話
・・・でも当然なく、ちょっと前に映画になった怪盗21面相のこと
・・・なわけがなくて、本当は美人三姉妹の泥棒、キャッツアイのこと
であるはずもなくて、
・・・・そろそろ読者さんの怒りが沸点前だと思うので<(_ _)>本題に入りますと、
今回お話する泥棒というのは、
夢泥棒
のことであります。
この言葉、聞いたことはありますか?辞書で載っているような言葉ではありませんが、
あなたの周りにはウヨウヨいる可能性が少なくないのです。
しかも、下手をしたらルパンやキャッツより、よほどたちがわるい悪党なのであります。
たとえばですが、あなたが何か大きな夢(目標)を持ったとします。大学受験でも資格試験でも、将来の職業でもなんでもいいです。
それが今のあなたにとっては、ちょっと不釣り合いなほどの夢(目標)のとき、それを聞いた周りの人の反応は2つにわかれるのです。
「そうか、頑張れ!心から応援するよ!」というふうに応援してくれるパターンが一つ。
みんながみんなそうやって応援してくれるならありがたいのですが、
残念ながら、そういう人もいるいっぽうで、こんな反応が返ってくることが少なくないのです。
「そんなの無理に決まってるだろ。現実をしっかり見ろ」
はい、これですね、あなたのことをあまり知らない他人が言ってくるなら無視もできるのですが、
これを言ってくるのは、たいがいあなたの一番身近にいて、よき理解者だと思っている人(家族、親友、恋人など)なのです。
悲しいかな、こういう非常に身近な人から、「夢(目標)を否定する言葉」を言われてしまうことが少なくないです。
そして、そういうことを言ってくる人を、夢泥棒というわけです。ようやく犯人像が見えてきました。
もちろん、あなたのことを本当に心配してアドバイスしてくれている場合もあります。
というか、ほとんどの場合は心配してくれています。少なくとも本人はそのつもりのアドバイスであることが大半です。
ところが、夢泥棒は自分が相手のためにアドバイスをしていると思っているのですが、
それが結果的にあなたのためにはなっていなかったり、その現実的(もしくは否定的)アドバイスが的を得ていないことも少なくないのです。
ここは人間心理の複雑なところなんですが、実際、夢泥棒はあなたを本当に心配する心理が少なからず持っていてくれるのです。
むしろ、他の人よりよほどあなたのことを心配してくれているでしょうね。
だから、本人的には悪意があってそんなことを言っているわけではない場合が大半。
が!!ここからが問題なのです。
年上の方や先輩からのアドバイスの場合、本当に現実的にも的を得たアドバイスがありますから、夢泥棒との区別がつきにくいわけです。
さらにこれはもう、人の心理の不可解さとでもいいましょうか、人間の心が持つ“闇の部分”とも言えるのですが、
夢泥棒(とくに似た立場の友人などの場合)は、「そんなの難しいよ。もっと現実を見ろよ」と心配して言っているようで、
実のところ、本人は自覚していない心の領域で、
「あなた一人だけ人生がうまくいって、成功していくことを恐れる心理」
があることが少なくないのです。
これは、ひらたく言えば、ある種の妬み(ねたみ=嫉妬)です。ただ、夢泥棒本人がそれに気づいていないから、やっかいなわけですね。
そもそも嫉妬というのは、「自分と同じくらいの位置にいる(と思っている)人間」が、自分以上の存在になった(もしくはなりそう)と感じたときに抱く心情です。
たとえばお笑い芸人は、同期の仲間が自分より人気が出て売れると嫉妬するでしょうが、
ぜんぜん畑違いの、どこかの自動車会社の営業マンが、若くして課長に出世したところで、全くその人に嫉妬などわきません。
でも、その若手課長の同期の仲間は、彼が課長に出世したことに嫉妬する可能性は高いでしょう。
つまり、嫉妬というのは似たような立場の間で起こりやすいものであり、さらに自分のその感情を自覚しないで“現実的アドバイス”をしてくることがあるのです(;`O´)
こういう心のメカニズムが、あなたが大きな夢(目標)を周りに語ったときに、その人たちの心の深部に発生し、
その人たちを夢泥棒に変えてしまうことが少なからずあるわけですね。
つまり「現実を見ろ!」というアドバイスは、「心配」ではなくて、無自覚の「嫉妬」や「恐怖心」から来るものである場合があるということ。
あなた一人だけがうまく行って、自分が置いて行かれることが怖くて、
あなたの成功を阻止しようとする言葉が出てしまうのです。
繰り返しますが、泥棒本人には、その自覚(恐怖からアドバイスしているという自覚)がない場合がほとんどです。
もちろんケースバイケースなので、すべてのアドバイスがそうだとは限らないですが、以下の条件がそろったときは要注意。
1、あなたが今の自分とは不釣り合いな前向きな夢(目標)を語り
2、今のあなたと非常に似ている(or近い)立場の人から
3、具体性のない否定的な発言のみが出てきた
という3条件がそろったときは、その人は無自覚的夢泥棒である可能性が非常に高いですね。
3条件そろわなくても、1と3だけで夢泥棒確定の場合も多いです。
で、問題は、そういうときに当のあなたがいちいちその“アドバイス”に従っていてはいけないということです。
なんせ、一番身近にいる存在から否定的な言葉を言われるわけですからね。個人差あるでしょうがそれなりにショックを受けますよ。
また、身近な存在の言葉である分、なにやらその「無謀だよ」的アドバイスにリアリティを感じてしまい、
その結果、「そうだよな、やっぱり無理だよなぁ」といった結論を出してしまう人も少なくないのですが、これは最悪の展開ですよね。
はっきり言って、これほど馬鹿げた展開はないと思うのです。個人的にはもうコントに近いです。
身近な人たちというのは、あなたの大切な人たちですし、心配からそう言ってくれている場合もあるのですが、
いっぽうで、あなたへの親切心のつもりが、実はただの夢泥棒になっている場合が往々にしてあります。
そして、その夢泥棒のアドバイスによって、本当に夢をあきらめてしまう人というのも、悲しいかな、毎年世の中に何万人、何十万人もいるという現実があるわけです。
怖い話ですが、これは本当によくあることですので、ぜひ頭の片隅にこのことを入れておき、
夢泥棒の否定的な言葉にはくれぐれも注意しながら、あなたの夢実現に果敢に立ち向かって行ってほしいと思います。