- 2017-3-25
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こんにちは、中西です。
受験生は、大学受験も資格受験も、
当然ですが何らかの「目的」があって
勉強していると思います。
その「目的」というのは人によっていろい
ろですが、私自身も勉強や仕事をやりなが
らずっと考え続けてきたことの1つに、
【「好き」と「志(社会的意義)」のバランス 】
がありました。
私がこれまで事業を通して受験生の「受験
(志望)理由」を数え切れないほど見てき
たのですが
(商品やプログラムの申込時に志望理由な
ども書いてもらので、そういう受験生の志
望動機のデータが山ほどあります)、
何らかの理由で「この学問をやりたい!
(この分野で仕事をしたい!)」とわりと
純粋に「好き」という感情が動機の人と、
さらにそれに加えて
「こういう理由でこの社会(業界・分野)
をもっと良くしたいんです」
「この技能を取得して人の役に立ちたいです」
と、なんらかの「社会的意義」まで考えて
勉強している人もかなり多いです(私のメ
ルマガの読者さんのレベルが高いのも
ありますが(゚_゚;))。
この「好き」と「志(社会的意義)」のバ
ランスについて、海外のこんな研究があります。
エール大学の研究チームが、アメリカの陸
軍士官学校の生徒を延べ1万人以上、10年間
にわたって調査し、
生徒たちの「志望動機」とキャリアを記録
していったところ、自分のやっていること
について、
「人類のため」「家族やアメリカを守りたい」
「教養のため」「出世のため」などと
「理由付け」をする人ほど、長期的には
結果が【悪くなる】傾向があったそうです。
一方で、これとは別の研究ですが、自分が
やりたいことに対して、「人の役に立ちた
い!」といった形で「誰かのため」にとい
う目的を持つと、
非常に高いモチベーションで目の前の作業
に集中して取り組めることも判明しています。
上の2つの研究はいっけん矛盾しているよう
ですが、私はそうは思ってなくて、
ようするに「好き」というベースが無いの
に「志(社会的意義)」だけで物事に取り
組む場合
(あるいは「好き」より「志」に偏りすぎ
て比重が極端にバランスを欠いている場合)
は、“長期的には”結果を残せない、とい
うことだと解釈しています。
つまり「好き」というベースの上に、自分
の「志(社会的意義)」をのっける、とい
うのが長期的にうまく行く可能性が高いと
考えられるのです。
私自身の過去を振り返ってみても、やって
ることが「好き」から離れたときはほとん
どダメでしたし、
「志(社会的意義)」だけのときも、予想外
に全然ダメだったという実感が強くあります。
なので、この「好き」と「志(社会的意義)」
のバランスについての解としては、
1,「好き」のみをベースに行く
2,「好き」+「志(社会的意義)」をベースに行く
3,「好き」は無視して「志(社会的意義)」のみベースに行く
・・・以上のうち、モチベーションとしては
1か2で行くべきであり、3は続かないので
止めた方がいい、ということですね。
(ちなみに3の「志」を「野心」「欲望」にすると
短期的には結果が出る場合がありますが、
私が知る限り長期的にはやっぱり同じ)
これから将来の仕事・志望校・志望学部を
決める人、
何らかの新しい目標を考えている人も多い
と思いますが、その際によかったら上の話
も参考ににしてみてください。
それではまた。