- 2013-10-28
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験の意味を考える
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私はこれまで、受験勉強のやる気アップに「音楽」を有効利用する方法を、このブログでいくつかお伝えしてきました。
(どんなBGMがいいか、やる気アップ曲の利用法など)
今回は、少し別の角度から。受験勉強の中で音楽を聴くことによる、あまり語られない「もう1つのメリット」について。
音楽というのは実に不思議なパワーを持っていて、上記の通り勉強のBGMとして使えたり、勉強のやる気をアップさせたりすることも可能です。
漫画や本を読んでテンションが激しくアップすることは少ないですが、人気アーティストのコンサートに行けばその盛り上がり方は人生トップクラスのハイテンションになれるわけですヾ(´▽`)ノ
多くの飲み会のあとで行く、遊びとストレス発散の代名詞「カラオケ」もいわば音楽の遊びです。
ドラマや映画の盛り上がるシーンでも必ずBGMが入ります。BGM無しでは物語の盛り上がりも半減するわけです。
(余談ですが、50年くらい前の映画で「穴」という脱獄モノの名作があるのですが、この映画は最初から最後まで一切BGMを使わないことで逆にリアリティを見せるという演出がありました。が、これはめったにない例外)
また、音楽は元気が出るばかりでなく癒しの効果もあります。音楽で心身の健康を図る音楽療法というものもあるくらいです。
さて、ここまで見てきてわかるのは、音楽というのは、人間の心に深くダイレクトに突き刺さりやすい性質があるということです。
結果、どういうことが起こるのか?
・・・実はここからが今回の本題なのですが、音楽というのは心に深くダイレクトに突き刺さるほど強い影響力を持っているため、結果的に
【 思い出とリンクしやすい 】
という性質があります。
これはあなたも経験的にご理解いただけるのではないでしょうか。ある特定の音楽を聴くと、その当時の思い出が一気によみがえるというアレです。
本来人間の脳というのは、何事もとても忘れやすい性質があります。ただし、繰り返したこと、印象に残っていること、心情が揺さぶられたことなどについては記憶に残りやすくなります。
上記の通り、音楽を聴くと心が揺さぶられます。心が揺さぶられるということは、その同時期に感じていたこと、考えていたこと、経験していたことも無意識のうちに一緒に揺さぶられます。
心が揺さぶられるとその記憶は残りやすくなるので、心の深いところで音楽とリンクされた「思い出」がハッキリと残ってしまうということですね。
その結果、たとえ数年経っていても、その時期に聴いていた音楽を聴くと当時の記憶が一気によみがえることになります。
当時の「記憶(思い出)」と「音楽」がリンクして記憶の底に沈んでいるため、その音楽が記憶を呼び覚ますフック=「引き金」になるわけですね。
この音楽が持つ性質を、あえて「意図的に」利用してやると面白いことが可能になります。それは、
【 「いい思い出」を生涯繰り返し味わうために、わざと音楽を聴く 】
というテクニックです。意味わかるでしょうか?
このテクニックを利用した例があるので、その話をしたほうがわかりやすいかもしれません。
再び映画の話で恐縮ですが、日本を代表するホラー映画に「リング」という映画があります。長い黒髪をダラーっとたらしてテレビから出てくる貞子で有名なあの映画です。たぶんご存じの方が大半かと。
あの映画の原作者である鈴木光司さんは、あんな薄気味悪いホラー小説<(_ _)>を書いていながら、実はとってもワイルドな方で、バイクで大陸横断したり、かなりのヨット愛好家でいらっしゃいます。
そんな鈴木さんは、どこか旅行に行くときや、バイクで大陸横断などのイベントをするときは、必ずそのときに聴く音楽を決めてから出発されるそうです。
そうすることで、その旅行なりイベントが終わったあとは、何年後であってもそのとき聴いた音楽をかけるだけで、一瞬で当時のエネルギッシュで楽しい思い出を、リアルに呼び起こすことができるようになるからとのことでした。
これはたとえ10年以上たっても変わりませんので、その音楽は一生涯にわたって、鈴木さんを楽しい気分にさせてやる気を高めてくれる最強ツールになるわけですね。
私が今回言いたかったのは、このテクニックをあなたも利用してみてはどうでしょうか?ということ。
つまり、今あなたが真剣に受験勉強に取り組んでいるという自覚があるのであれば、今のうちに特定の音楽を「将来のために」聴いておくということです。
1曲だけでもいいですし、複数曲でもいいと思いますが、あなたが今本当に(自分なりにでもいいので)真剣に毎日を頑張っている自覚があるなら、
この時期に聴いた曲は、将来にわたって「あの真剣だった頃の自分」を瞬時にリアルに思い出せる超便利ツールになるということです。そんな曲があるととても便利ですよ。
将来いつかテンションが下がってしまったり、何らかの壁にぶつかって悩んだときに、「受験時代のあの頃の真剣だった自分」を、ただ特定の曲を聴くだけで一気に思い出して、テンションを上げることができるのですから。
別にその最強ツールを作成するのに、労力も全くかかりませんからね。今真剣に勉強を頑張っている自覚があるなら、適当に好きな曲を「受験時代の曲」に選んで、それをときどき(聴きたければ毎日でも)聴けばいいだけです。
これで一生使える最強ツールの出来上がり!ヾ(´▽`)ノ 音楽の素晴らしい性質をうまく利用すれば、こんな使い方もあるわけです。
現在受験に立ち向かっているその真剣さは、ちょっとひと工夫して音楽と一緒に脳内に保存しておけば、一生にわたって自分を励ましてくれる超便利ツールになります。
今必死で頑張ってるこの記憶・体験を、受験後の人生のために、簡単に引き出せる形で保存しておかないのはとてももったいないと思いますよ。
あなたの今現在の「真剣さ」を生涯ずっと忘れないためにも、ぜひこの最強ツールを作ってみてほしいと思います。やることは、特定の音楽を聴くだけです(笑)