- 2017-8-27
- おすすめ記事, 勉強のモチベーションアップ, 受験の意味を考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
本日は久しぶりに日曜日の雑談を。
(このブログは日曜日・休日に
雑談になることが多いです。最近は
ごぶさたでしたが)
受験勉強というのは、結局のところ
“将来の進路”につなげるために
やっている人が大半だと思います。
ところがこの“将来の進路”というのが
なかなかのクセ者で、
あっさりと決められる人は少数派であり、
多くの人は
「自分はどういう仕事に就くべきか」
という進路で非常に悩むわけです。
今10代の人はゾッとする事実かも知れませ
んが、5年10年、あるいはそれ以上の期間、
自分の進路に悩み続けることなんてザラですからね。
しかも進路が決まったからと言って安心も
できないわけです。「周りの理解」が得ら
れないことも少なくないからです。
とくに「職業」というものについての考え
方は、親と意見がぶつかることは多いです。
それはいつの時代でもそうなのです。
なぜかというと、親の職業観というのは、
およそ20~30年前の職業観を引きずってい
ることが多いからです。
つまり親自身が就職をし出したころの価値
観を引きずっていることが多く、また、そ
こから社会人として働きながら、価値観を
大きく変える人も少ないからです。
ところが、子どもの側は新しい価値観・職
業観を持って社会を見ています。
それは親からは理解しがたい価値観・職業
観であることも少なくないのです。
結果どうなるかというと、進路を決める際
に、子どもが社会の動きに敏感であればあ
るほど、親とぶつかってしまう可能性が高
くなります。
今話題のYouTuberなんてのも、ようやく職
業として認知され出してきましたが、私の
記憶が正しければ、YouTuberが目立ちはじ
めたのは2012年くらいからだと思います。
2011年ごろにようやくスマホが一定の割合
まで普及しきって、YouTubeへのアクセス
が一気に増え出したところで出てきた職業
です。ガラケー全盛の時代にはYouTuberは
物理的に生まれようがなかったわけですね。
それが今や小学生の将来なりたい職業の
上位にまでなっていると。
(個人的に興味深いのは、「サッカー選手」
や「学校の先生」や「○○屋さん」などは
すべて一般の職業名なのに、「YouTuber」
だけ特定企業の特定のサービス名だという点。
「動画配信者」ならまだわかりますが(笑)
特定の動画配信サービス名が人気の職業
ってエグいなと(´-`))
余談ですが、私が学生時代のときには、
今の私自身の働き方・仕事の仕方は想像
できませんでした。
当時はまだ「ネットで物が売れるのか?」
「いや、ネットで物は売れんやろ」みたい
なことを多くの人が言っていた時代でしたから。
携帯がスマホに変わるなんて誰も予想でき
なかったし(iPhoneの登場すら誰も予想で
きず)、スマホが登場したときですら、
スマホだけで仕事ができるようになるとは
想像できませんでした
(私は今スマホだけ持って外でブラブラし
たり、散歩しながら仕事もできてしまいま
す(゚_゚;))
そういえば、先日こんな動画を見つけました。
▼動画「10年前の日本人に言っても信じて貰えないことwww」
2ちゃんねるのまとめみたいな動画ですが、
これを見るとわずか10年間で起こる出来事
や社会の変化すら、多くの人が予想できな
いことがわかります。
「安定した大企業」なんて幻想もいいとこ
ろだとわかるかと。
10年~20年前の就職人気ランキングを見て
も、潰れてる会社は多いです。
ちなみになぜ就職人気ランキングの
「安定した大企業」も潰れやすいかという
と、「安定志向の人間」が多数入社してく
るからです。
「あーここだと有名だし安定してるんだ」
って考え方の、会社への依存心の強く、
自分で何かをやろうとしない人が集まりや
すいわけです。
今どき、社員の大勢が安定志向の人間ばか
りになった会社が、長期間にわたり会社を
存続させられるはずがないやんと。
もし安定志向で自分であまり物を考えない
人ばかりが社員の会社なのに、長期的に存
続している会社があるとしたら、トップダ
ウン型で社員に何も考えさせないで働かせ
ている、ブラックに近い会社になるはずです。
逆に、本当にホワイトないい企業で長期的
に安定しているなら、社員が自らしっかり
考える人たちが多い会社になるのがほぼ必
然です。
日本一のホワイト企業ともいわれる岐阜の
未来工業が、「常に考える」という標語を
社内のあらゆるところに貼って、社員全員
がそれを一番のモットーにしているように。
そう考えると就職人気ランキング上位って、
就職時は周りから喜ばれたりしますが、
必ずしも安定しているわけではなく、
意外に前途多難な人生が待っている可能性
も相当高いわけでございます。
話が少しそれたので戻しますが、
逆に考えると、進路の件で親と一切ぶつか
ることがなかったとしたら、一見平和でい
い感じなのですが、
その子は社会の動きに実は鈍感で、旧態依
然とした考え方しかできておらず、今後
イバラの道を歩んでいく可能性もあるかも
しれません。
もちろん親とぶつかることなく、ちゃんと
した進路を選択できる場合も多いでしょうし、
親がそのへんに敏感で寛容さも持ち合わせ
ているなら、ぶつかる可能性も低くなると
思います。
が、私の知る限り、総じて親と子は、いつ
の時代も(そして恐らくどこの国でも)、
進路の件で少なからずぶつかり合う可能性
の方が高いと思いますね。
まずはそういう事実を理解しておくことが
大事なのではないかと思います。
理解できていれば、親とぶつかり合ったと
きに冷静になれますし、親御さんの側も
これを理解していると、子どもの進路の
考え方に幾分は寛容になれるはず(限界
もあるでしょうが(´`))。
また最後に付け加えておくと、親とぶつか
ったときに古い価値観だと思ったとしても、
親の言い分(あるいはその一部)が案外正
しかったことが後になってわかる場合もあ
ります。私も何度となくありました。
だから、もし激しくぶつかっても
「親の言い分も一理あるかもしれない」
とどこかで考えてみたほうがいいと思います。
まだろくに働いてもいないときには、社会
の仕組みなど、あまり理解できないことも
かなりあるからです。
というわけで、進路については、受験勉強
における「モチベーション」(動機付け)
の部分ですから、
私の集中力ピラミッドの理論でいうと、
そのモチベーションの部分でいろいろ問題を抱えていたり、
グラついていると集中力も低下しますので、
上記のようなモチベーションにかかわる
「親と子の価値観・職業観の違い」
についても頭の片隅に入れておいてほしい
と思いますね。自分が親になったときにも
きっと役立つと思いますので。
それではまた。