- 2013-6-26
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強を長期間にわたって続けていると、必ず訪れるのが「スランプ」です。
高校時代に私の友達の一人がよく「俺、最近スランプだわ~」と言っていたのですが、実はその友人がいったい何をさして「スランプ」と言っているのか、さっぱりわかりませんでした。
つまり、スランプの定義がハッキリしていなかったのです。
案外、ちまたの勉強法の本などを見ても、受験勉強におけるスランプの話が出るときに、この定義があいまいになっていることがあります。
そこでまずスランプの定義をハッキリさせておきます。スランプとは、
「心身の調子が一時的にふるわなくなる状態。また、仕事の能率や成績が落ちてふるわなくなる状態」 明鏡国語辞典
ということなります。これでハッキリしましたね。
つまり、「なにやら心身の調子がイマイチ」というスランプと、「なにやら成績が上がらない」というスランプ、
スランプにはこの2種類があるということなのです。
で、今回は前者の「なにやら心身の調子がイマイチ」というスランプについて解決策のヒントをお伝えしたいのですが、
まず大前提として「○○をすればスランプが解決します」というような、何か「ある1つのこと」を行うことで、必ずスランプが解決するような特効薬は存在しないということです。
理由は簡単で、「なにやら心身の調子がイマイチ」といっても、その原因はさまざまですから。
原因がさまざまということは、特効薬もさまざまになるわけで、ある1つの方法で解決するとは限りません。
ただ、状況にもよりますが「なにやら心身の調子がイマイチ」と感じて、勉強に向かうやる気が出ず、かつその原因もよくわからないときは、一度
【 いつもと違う気分転換 】
を試してみてください。ただの気分転換ではなく、「いつもと違う」というのがポイント。
受験生の場合、生活パターンも勉強も、なにもかもがルーチンの繰り返しになっていて、それが原因で若干疲れてしまって調子が出なくなることがあります。
こういう状況のときは、「気分転換」すらも毎回同じパターンになっていて、朝から晩まで、生活のすべてが同じサイクルで回っていることが少なくありません。
たとえば、休憩を一応しているのですが、毎回同じパターン。毎回同じ場所で、毎回同じ飲み物で、毎回同じ空気をすいながら、毎回同じ姿勢で、毎回同じ時間だけ休む。
これは逆に強烈です。休憩や気分転換もふくめて、生活のオールマンネリ化が進みすぎて、脳が疲労してしまうのもある意味当然かもしれません。
となるとこの状況を打破すればいいわけですが、エネルギーが低下しているわけですから、勉強そのもののパターンを何か変えるのはしんどいわけです。頭も使いますからね。
そこで勉強や生活パターンを変えるのではなく、まずは休憩や気分転換の方法を、
いつもと違うパターンに変えるほうが簡単ですし、それで問題が解決する場合も少なくありません。
いつもとは違う場所で休憩する、
いつもならまず行かない場所を散歩する、
いつもと違う飲料を飲む、
いつもならありえない長めの休憩をとる、
いつもとは違うお店に行ってみる、
いつもとは違う種類のストレッチ・運動をする、
・・・やることは地味なことでいいのですが、ポイントは「いつもはやらないことをやる」という点です。
なぜこれを試す価値があるかというと、自分でも気づかないうちに、ルーチン生活に飽きていて、脳がフリーズを起こしてスランプを感じることがあるからです。
そういうときは上記のような、「いつもとちょっと違う気分転換」をやってみてください。
軽度のスランプなら、案外この程度のことで元に戻ることも多いです。
プロのスポーツ選手でもスランプはあるのですから、長期的に目標に向かって戦っている人なら、誰にでもスランプくらいは訪れる。
最初からそう考えておいて、何となく調子が狂っているように感じたときは、一度まずは「いつもとちょっと違う気分転換」を試してみることをおススメします。