- 2016-10-7
- Todoリストで受験勉強するコツ, おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 勉強計画の立て方
こんにちは、中西です。
前回、スマホで講義動画などを観るときに
スマホを立てられる便利なアイテムを2つ紹介しましたが、
よりによってそのあと、
こんな動画を見つけました・゚・(ノД`;)・゚・
スマホ学習室のアオイゼミさんが開発
(というか発明?)した、A4のコピー用
紙やチラシを使って、すぐに自分で作れる
スマホスタンドです。
スマホ以外にも「写真立て」や「名刺立て」にも使えるそうな。
1日早ければ昨日のメルマガで一緒に紹介
したのですが、タイミング悪く配信後に
たまたま発見。。。
私が紹介したのは100円代でしたが、お金
をいっさいかけないならこっちがいいです
ね。参考までに。
本題へ。
システム開発の用語の1つに
「プロトタイプ」
という言葉があります。
これは「試作品」という意味です。
たとえば何かシステムなどを作るときに、
コンピュータのプログラムに潜んでいる
多少のバグ(誤り)は無視して、とりあえ
ずざっくりと大枠を作る流れがあります。
そのざっくり作ったものをプロトタイプ
=試作品というわけです。
なぜこの「プロトタイプ(試作品)」を作
るかというと、最初から細部まで完璧にし
っかり作り込んでいたら、
あとから何かバグが見つかったり修正が必
要になったときに、簡単に変更できなくな
ってしまうから。
なので多少のバグは無視してとりあえず大
枠を作り、その試作品でいろいろ試した上
で、そこで得た気づきをフィードバックし、
修正すべき点は修正し、徐々に完成品に近
づけていきます。
これはコンテンツ系の制作でも同じです。
たとえば漫画の作り方もそうで、いきなり
紙の上にペンで絵を描くことはまずありません。
ネームという下書きをえんぴつでざっと書
いてから、それを編集者にチェックしても
らい、修正すべき点は修正し、最後に仕上
げとしてペン入れをする。こういう流れで
作られています。
実は、受験勉強も同じだと私は考えています。
受験はコンテンツ制作のように物を作るわ
けではありませんが、「自分の実力を完成
品(合格レベル)に近づけていく」という
意味では、本質的な流れは同じなのです。
その観点でみると、やはりここでも
「プロトタイプ」という考え方が重要になります。
何のプロトタイプかというと
「勉強計画のプロトタイプ」
です。
本番当日までの「勉強計画」というのは、
最初から1日単位で細部までしっかり完成
させることはまず無理だといえます。
かりにそんな緻密で完璧な勉強計画を最初
に作ったとしても、その計画どおりに1日
もずれることなく、バッチリ勉強が進んで
いくことなんて100%ありえません。
じゃあ勉強計画を作ることに意味がないか
というと、十分意味はあります。
ようは「最初に完璧な計画を作り、それを
完璧に遂行する」という前提に無理があり、
そんなに都合良く現実が進んでいくわけが
ない、ということ。
だから、多少大ざっぱさでもいいので、
まずは「本番までこれをこれくらいやる」
という“勉強計画のプロトタイプ”を
作る。
その上で、それに近づけるように
月単位・週単位・1日単位
で予定を立てていく。
月単位→週単位→1日単位と時間単位が短
くなるほど、計画が緻密になっていけば
いいわけです。長期の計画を細かく緻密に
作りすぎても必ず破綻しますから。
なので、長期的な計画は多少大ざっぱ感が
あってもいいので、そこから
月単位→週単位→1日単位(→数時間単位)
という順番で計画を緻密にしていく。
そうやって勉強を進めていくと、時間とと
もにいろいろ変化がでてきます。
自分の実力が当初予想したよりも成長が早
かったり、逆に遅かったり。
あるいは微妙に学習状況が変わったり、
思わぬ新たな状況(模試の結果が予想より
いい・悪い、特定の科目・分野の実力が予
想よりいい・悪い、新しくやるべきことが
出てきたetc)が出現したり。
その微妙な状況変化をふまえた上で、あら
ためて月単位・週単位・1日単位の勉強計
画を作り、それをしっかりやっていく。
受験勉強はこの繰り返しなので、数ヶ月~半年
(1年)レベルの長期計画は、緻密に完成
させようとしても確実にその通りにならず、
自己嫌悪(>_<;)になるだけです。
あくまで長期計画は多少の大ざっぱさがあ
る「プロトタイプ(試作品)」くらいのイ
メージで作っておくのが勉強計画のコツです。
それではまた。