- 2024-1-25
- 受験を突破する食事法, 運動の話
【今日のFocus】
「空腹になるほど、運動のモチベーションが高まる」
【解説】
「空腹ホルモン」と呼ばれるグレリンというホルモンがあります。
このグレリンは空腹になると分泌されることが、1999年に久留米大学の児島将康教授らによって発見されました。
その20年後、2019年に同大学の研究グループにより、今度はこのグレリンが「ドーパミン」と関係が深い脳の報酬系に働きかけ、
運動のモチベーションを高めている
ことが明らかになりました。つまり、
「運動をしたければ、事前にお腹を空かせておけばいい」
ということになります。
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<まつわる話(ゆるい雑談)>
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こんにちは、中西です。
1年で1番寒い
大寒(1月20日から2月3日まで)
の突入記念ということで、最近は寒さ対策系の話を色々しております。
寒さ対策には、大きくわけて暖房や厚着などで「外から温める方法」と、
食事や運動といった形で「体の内側から温める方法」があります。
この中で、多くの人にとって1番ハードルが高いのは、運動ですね。
寒くなるほど、体を動かすのが億劫になりやすいので、その状態から体を動かすのは、肉体的・心理的なハードルが高くなりやすいです。
一方で、最も健康的なのも運動といえます。
運動をすると、健康になるのはもちろん、
仕事や勉強に向かうやる気
も高まりますから、寒い季節でも運動を止めるのは得策ではありません。
先日も紹介しましたが、寒い中で運動するほど脂肪の燃焼効率が高まることもわかっています。
私のコーチングプログラムのメンバーさんで、そのメルマガを読んで、その話を思い出しながら運動のモチベーションを高めている、と言う方も複数おられました笑
ただ、それは知識面・意識面からの運動のモチベーションアップですが、今回の
「空腹になると分泌されるグレリンによって、運動のモチベーションが高まる」
というのは、肉体面からの直接的なモチベーションアップのアプローチといえます。
なので、いろいろと意識を変えようとするより、シンプルにお腹を空かせる方が、運動のモチベーションアップにつながる確実性は高そうです。
なお、これは
「食後(空腹ではない時)に運動をしてはいけない」
ということではないので、お間違いなきよう。
あくまで「運動に対するやる気」は、空腹状態の方が高まりやすいという話です。
食後に運動できる方は、それも悪くないと思います。運動で血糖値も下がりますので、食後のやる気も(運動しないよりは)高まりやすいですから。
今回の「空腹時に運動のモチベーションが高まる」と言うのは、別の見方をすると、つまりは
【 物事に向かうやる気全般が高まる 】
と言い換えても差し障りはないでしょう。(実際別の研究ではそれが認められています。)
つまり、運動にしろ、勉強や仕事にしろ、
お腹が少し空いている位の方が、やる気は高まりやすい
ということですね。経験則で感覚的にわかっていた人も多いと思いますが、科学的にもはっきりしたということです。
「腹が減っては、戦は出来ぬ」
と昔から言いますが、現在の「戦」は、むしろ
腹が減っている
状態の方が、うまく自分と戦えそうですね。