- 2025-6-30
- 受験を突破する健康管理術, 受験を突破する食事法, 運動の話
こんにちは、中西です。
いよいよ夏本番に近づいてきました。
特に今年は早い時期から真夏日になっており、例年以上に暑くなることが予想されます。
普通に過ごしていても熱中症になることもありますので、暑さ対策には十分な注意が必要です。
そこで今回は、そんな暑さ対策の中でも、特に生産性アップに関わる研究が最近国内で発表されていましたのでご紹介します。
結論から言いますと、
【 暑い環境下では、運動中にカフェインを摂取することでパフォーマンスが高まる 】
ということが判明しました。※参考:本記事下部に記載
これは筑波大学が先週発表した研究です。
これまでは運動前にカフェインを摂ると良いとされていましたが、暑い環境では逆効果の可能性があることがわかってきました。
なぜ暑い環境だと運動前にカフェインを飲むことで良くないのかというと、体の中の深部体温が上がりすぎて、呼吸が速くなったり脳への血流が減るようです。
それにより、結果的に体に負担がかかって運動が辛くなることがあったとのこと。
そこで今回の研究は、暑い環境で運動をしているときに、途中でカフェインを飲むとどうなるかを調べました。
被験者は健康な男女12人で、暑い環境で自転車を漕いでもらったようです。
その途中でカフェインまたは偽物(プラセボ)を飲んでもらって、最後にきつい運動をしてもらいました。
その上で、体の深部体温や呼吸の量、脳の血流、運動がどれだけきつく感じられたか、
また「運動をどれだけ長く続けられたか」といったパフォーマンスを測定しました。
結果、わかったのは、暑い環境でも運動中にカフェインを摂った場合は、体へのストレスは増えなかったということです。
呼吸の速さも脳の血流も、通常時と変わりませんでした。
それだけでなく、最後のきつい運動を長く続けられることが分かりました。
つまりカフェインを摂ったグループは、より長く頑張ることができたということです。
また、その運動自体を「楽に感じられた」ことも分かりました。
カフェインを摂った人たちは、同じ運動をしてもきつく感じにくかったということです。
つまり、暑い時に運動をする場合に、その運動の途中にカフェインを飲むと、
体への負担を増やさずに、運動のパフォーマンスを良くする可能性があることが分かりました。
ただし、頑張れるのはいいのですが、その頑張れる分だけ運動量が増えてしまうので、
結果的に体への負担にもなる可能性がある点には注意が必要とのことです。
今回は、暑い環境下で運動をした場合のカフェインの効果を調べたものでしたが、
この研究は運動に限らず、様々な部分で応用が効くと思います。
例えば、暑い中で何か作業をする場合。暑い中での掃除や家事や断捨離や荷造り、ボランティア的な活動などをする場合もあると思いますが、
そういう時は途中でカフェイン飲料を飲むことで、その後に辛さがなくなったり、その作業の生産性がアップするということです。
なので、頭に入れておくとしたら、ざっくりと
「暑い時に作業をするなら、途中でカフェインを飲むといい!」
と覚えておくといいと思います。
余談ですが、私の母は在宅介護のヘルパーの仕事をしており、毎日様々なご家庭に高齢者や中高年で体が不自由な人の介護に行っているのですが、
特にご老人の場合はクーラーを効かせていなかったり、入浴介助では汗だくになると言っておりましたので、今回の研究を伝えておこうと思います。
というわけで、暑い中で一定以上の時間何かをする際は、カフェイン飲料を飲んでみると良さそうです。
※参考:暑熱下では運動中のカフェイン摂取によりパフォーマンスが向上する
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p20250625141500.pdf


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