- 2019-11-21
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こんにちは、中西です。
1日のパフォーマンスを高める上で、
「重要度が高い割に、その重要性が理解されていないこと」
があります。
例えば「睡眠が重要」というのは大半の人がわかっているわけです。
しかし私が考えている“そのこと”の重要性は、その重要度のわりにはあまり知られていません。
もったいぶっても仕方ないので、それは何かと言いますと
【 前日の夜に翌日の予定を作ること 】
です。これの重要性に気づいてる人が意外なほど少ないと以前から感じています。(「以前」といっても10年ぐらい前からですが)
「予定」というのは、To do リストやスケジュールや勉強計画などのことです。要するに「その日何をやるか」です。
多くの人がこれをいつ決めているかと言うと、よくてその日の朝。その日の予定が「スタートする直前」に決めている人も多いです。
時間管理の本や雑誌のそういった特集を読んでみても、「毎朝その日の予定を考えよう」みたいな結論になってることが少なくありません。
ただ、私のこれまでの知見や経験を総動員してこの点を考えた時、予定を決めるベストなタイミングは、「前日の夜」です。
この重要性については過去に何度も本メルマガ(ブログ)で書いてますが、私が最初にその重要性に気づいたのは、
十数年前に勤めていた IT企業で、私の直属の上司をしてくれていた5歳上の兄貴の話を聞いたときです。
この人は当時からとんでもない才能を発揮していて、クリエイターとしてどこからどう見てもガチの天才でした。
余談ですが、この兄貴は私が会社を辞めた後も某テレビ局と組んであるアニメ歌を大ヒットさせたり、様々な本も出版されてますが、
漫画の原作もされていて、現代の漫画界の巨匠・浦沢直樹さんがフランスで受賞したある賞を、同じく受賞されました。
それが本業ならまだわかりますが、経営陣として会社の経営をしながらですからね。とんでもない天才です。
その兄貴が当時言っていたのが、
「なかにん(※私のこと)、予定は前日の夜に作った方がいいで。寝ている間にその内容が潜在意識に入って、生産性が全然違うから」
というアドバイスでした。
実はこの話を聞いた当時はピンと来なくて、仰ってる意味がよくわからなかったのですが、
その後(会社を辞めたあとも)予定を作るタイミングとして、自分なりに「前日の夜」と「当日」の違いを比較してみたところ、
何百回試しても、明らかに「前日の夜」の方が生産性が上がるのがわかり、それでようやく気づきました(おそっ)。
ではなぜそうなるのかですが、この理由について私が考えている仮説を細かく話すとすごく長くなるのですが、ポイントだけ話しますと、
まず上記の兄貴の言葉の通り、「予定の作成」と「実行」までの間に“睡眠”を挟むことで、当日それをやらなければならないという意識が、無意識レベルで植えつけられていくのです。
睡眠中も脳はしっかり働いていることが科学的にも判明していますが、例えば記憶の整理や記憶の定着にも睡眠が役立っています。
睡眠を挟むと記憶に定着しやすいということは、言い方を変えると長期記憶に残りやすいということでもあります。
それはさらに別の言い方をすると、睡眠前の記憶が潜在的な意識レベルで残っていくということ。
つまり前日夜に予定を立てると、
「当日この予定を実行しなければならない」
という意識が、睡眠中にどんどん深く植え付けられていくわけです。
人間の脳の領域は顕在意識よりも潜在意識の方が圧倒的に大きいわけですから、 その深いレベルで、
「今日はこの予定を実行しなければならない」
と思い込めるようになると、必然的にモチベーションも上がりやすくなり、実行力は高まるということです。
ところが「実行する直前」に予定を作っても、「この予定を実行しなければならない」という意識が脳の深いレベルまで入っていない段階で、実行しなければなりません。
“この意識に植え付けられるレベルの差”
がパフォーマンスの差になって現れてくるわけです。少なくとも私はこのように理解していますし、何百回試しても実感としてもはっきりあるのです。
繰り返しますが、ポイントは「睡眠を挟む」こと。
「予定の作成」と「実行」の間に「睡眠を挟む」ことで、「しっかりやらなければならない」という意識が高まり、実行力がアップし、生産性が上がります。
というわけで、予定の実行力がイマイチ弱いと感じる人で、その予定を毎日当日に作っている人は、
良かったら一度「前日の夜」に時間を取って作成してみてください。
1日の終わりの方なので疲れている時間帯ですが、頑張って作成した分に見合うだけの成果を、翌日に得られるはずです。
それではまた。