- 2023-7-11
- 勉強のストレス解消法, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
昨日は7月10日の「納豆の日」と言うことで、納豆のメリットに関する様々なお話しをしました。
その中で、大阪公立大学の「納豆菌によって線虫のストレス耐性がアップした」と言う研究結果もご紹介しました。
納豆を食べることはストレス対策にもなる可能性を示唆する研究だったのですが、いかんせん線虫の実験ですので、若干心もとない部分もありました(-。-;
そこで、線虫やマウスの実験ではなく、「人間のストレス」に対する効果の研究がないか調べてみたところ、興味深い研究を見つけました。
アイルランドの解剖学・神経科学者のジョン・クライアン氏による研究で、結論から言いますと、
【 発酵食品や食物繊維を食べると、ストレスが減少する 】
ということが分かっていました。
もともと人間の腸内にいるマイクロバイオーム(ヒトの体に共生する微生物=細菌・真菌・ウイルスなどの総体)が、人間のストレス耐性と大きく関連していることは、これまでの研究で判明していたようです。
ただ、その腸内細菌であるマイクロバイオームを変化させる原因となる「食事」によって、ストレス耐性の変化につながるかどうかまでは、はっきりしていなかったもよう。
そこでクライアン氏は、18歳から59歳までの不健康な食事をとっていた被験者45人を集めて実験を行ったところ、
発酵食品と食物繊維の量が多い食事を4週間続けたグループは、そうでないグループに比べて「ストレスを感じにくい」ことが判明しました。
おまけに「睡眠の質」まで、発酵食品が多い食事をとったグループの改善幅が大きかったようです。
今回の研究は「発酵食品」「食物繊維」ですので、納豆に限らないですし、小規模な実験ではありますが、それでも
【 発酵食品や食物繊維を食べることによって、ストレスが減少する 】
ということが、人間の実験で確認できた意義は大きいと思います。
ようは、「食事を変える」ことで、ストレスが減って、さらに睡眠の質まで改善されるわけですから、この意味でも覚えておいた方が良さそうですね。
まぁ、経験則的に食事によって調子が良くなったり、睡眠に影響が出ることを感じていた人は少なくないと思いますが、それが改めて科学的に確認できたという感じです。
昨日ご紹介した医者1000人以上のアンケートでも、大半の医師が「体に良い」と納豆を推奨していましたが、
こういった発酵食品や食物繊維をなるべく食べることで、
「ストレス解消」「睡眠効率アップ」
にまでつながりますので、この睡眠効率が低下しがちな超絶ストレス社会では、
これらを積極的に食べていくのが、元気に生きていく秘訣の1つと言えそうです。
それではまた。
※参考
Feed your microbes to deal with stress: a psychobiotic diet impacts microbial stability and perceived stress in a healthy adult population | Molecular Psychiatry
https://doi.org/10.1038/s41380-022-01817-y
Fermented foods and fibre may lower stress levels – new study
https://theconversation.com/fermented-foods-and-fibre-may-lower-stress-levels-new-study-193238