こんにちは、中西です。
つくづく思うのですが、人間関係というのは
ほとんど“心理戦”だなということです。
“戦”なんて言うとちょっとマイナスに
聞こえるかもしれませんが、
「相手の心理を理解する」
ことができなければ、
家族関係も友人関係も、
恋愛関係も仕事関係(上下関係・同僚
との関係・お客さんとの関係)も
最低限の成立をさせることすら
困難になります。
一般論でいうと、10代・20代・30代・・・
と年齢が上がるにつれて、相手が今
どういう心理になっているかが
大体わかるようになっていきます。
(個人差もかなりありますが大筋として)
恋愛関係なら10代でよくあるパターンは
「女(男)が何を考えているのかよくわからない」
的な悩みです。これが理解できずに苦しんだり
悩みがより深刻な状況に陥ることが
かなりありますからね(;д;) 。
これもようは
「相手の心理がわからないから、
どうしていいのかわからない」
ということですが、ある程度の年齢に
なってきたらだいたいわかるようになります。
すると異性の心理が理解できるようになる
につれて、円滑に人間関係を構築できたり
楽しいコミュニケーションを取れるように
なっていくわけです。
会社に雇われて組織の中で人の下で働いたり、
誰かの部下になったことが無い人は、働く
社会人のリアルな心理はまず理解できません
(知識で多少補うことはできますが
経験を越えることは無いです)。
下の立場の人のリアルな心理が理解できる
人は、人の上に立ったときに下にいる人の
気持ちがわかるので、そういう立場の人と
の人間関係をうまく運べる確率が上がります。
私もこれまでさんざん人の下で働きましたが、
組織の中で人の下で働いていると
「こう言われると嬉しいんだ」
「こうされるとムカつくんだ」
「こういう態度を取られると
こんなに悲しいんだ(嬉しいんだ)」
「こういう態度だけはしてはいけないんだ
(こうすると相手の気持ちが引いてしまうんだ)」
といったデータが毎日どんどん蓄積されていく
ので、組織の中で人の下で働いている人の心理は
ほとんど手に取るようにわかる感じになります。
そしてそのリアルな心理が理解できることは、
その立場を離れたあとに、実は別のところで
役立つことが多いのです。
中国の歴史を舞台にして10年くらい
大ヒットしている「キングダム」
という歴史漫画がありますが、
あの漫画の作者も何かのインタビューで、
「漫画のストーリーを作るときに
サラリーマンとして働いていた経験が
非常に活きていて、
サラリーマン時代の経験がなければ
この漫画は“絶対に”描けなかった」
と言っていました。
昔の中国を舞台にした歴史漫画なのに
現代の日本でのサラリーマン経験が無ければ
描けなかったというわけです。
私もサラリーマンとクリエイターを一応
経験しているからだと思いますが、彼の
言っている意味は感覚的にとてもよくわかります。
クリエイターの世界ですら、
いやクリエイターの世界ならなおのこと、
そういう人間心理をどこまで深く、リアル
に理解できるかが極めて重要になってくる
わけです。
だから安易に「サラリーマンはださくて
奴隷のような生き方だし、フリーや起業する
生き方はかっこいいし、これからの時代は
それが主流だし、就職しないで生きていくぜ!」
みたいな発想でいきなり進路を選ぶと、
世の大半の人が経験している
「人に雇われて、組織の中で、人の下で働く」
という人生でもっとも貴重な経験の1つを
逃すことになります。
結果、人の上にたつ(人を雇う)立場に
なったとしても下の人の心をあまり動かせ
なかったり、的外れなことをしたり、
クリエイターやコンテンツ配信者に
なったとしても共感を得られる
コンテンツが限定されたり、
専門家になったとしても、働く労働者の
気持ちが理解できずに客に対して
鼻持ちなら無い態度で接したり、
上から目線で人を見下していることが
伝わって客から敬遠されたり、
どこか知識のつぎはぎのような
現実感がない発言をしていたり等々、
世のもっとも多くの人が経験することを
スルーしたために、その心理を深くリアル
に理解できずに、逆に遠回りの苦労をする
ことになったりするのです。
・・・このあと受験生にとって非常に重要な
話があったのですが、これ以上書くと少し
長くなるので、次回に続けます。
受験生は“誰の心理”を理解しなければ
ならないのか、よかったら明日20時までに
考えてみて下さい(^^)
「人間心理を学ぶ重要性」編、後編に続く。
To be continued
追記:後編はこちらにアップしました