- 2025-7-3
- 経済の話
こんにちは、中西です。
本日いよいよ、日本の運命を決める参議院選挙が公示されました。
公示というのは、選挙戦がスタートしたということです。
ここから17日間の選挙戦を、各候補者や政党が戦うことになります。
国民は今回の参院選で、本当に真剣に政治家を選ばないといけません。
これ以上、自民党のゴミみたいな政治家の皆さんに、この国を好き放題させていたら、100%の確率で間もなく日本は崩壊します。
完全に今の日本は、隣国や外資に乗っ取られている状況ですが、その現状自体も情報収集していない国民はあまり知りません。
知っている人には、当たり前の事実です。
この日本の危機的状況を考えれば、どう考えても、今回は戦後最も重要な参議院議員選挙になるはずです。
この選挙において、政党や政治家を見極めるポイントというのは複数あります。
今回は、そんな政治家を見るポイントの一つになりそうな、ちょっと興味深い最新の研究結果を見つけたので、それをご紹介します。
APA(アメリカ心理学会)が1ヶ月ぐらい前に発表していた研究なのですが、結論から言いますと、
【 人は、貧しい環境で育った人を信用しやすい 】
ということが判明しておりました。
※参考:本メール下部に記載
研究の目的としては、他人を信頼するときに、その人の育った環境や社会的階層が影響するかどうかを調査したものです。
実験の参加者は1900人以上。
実験内容はまず、ゲーム形式で他人を信頼するかを試すというものでした。
他人のプロフィールには、育ちが貧しいか裕福だったかといった架空の情報が書かれていたそうです。
その上で参加者が、どれだけラッフル券(宝くじのような抽選券)を渡すかで信頼の行動を測定しました。
また、相手がどれだけ返してくれそうかを予測させ、信頼の気持ちも測定したとのことです。
この研究の結果、わかったのは以下の3つでした。
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1.育ちの貧しさは信頼されやすい。
子供の頃にお金がなかった人、例えば公立の学校に通っていた、アルバイトをしていたといった人は、他人からより信頼される傾向がある。
2.現在の経済状態より育ちが重視される。
今が低所得かどうかよりも、その人が子供の頃に貧しかったかどうかが信頼に大きく影響する。
3.人は信頼する行動と、信頼できると思う気持ちを分けて考える。
行動として抽選券を他人に渡すという意味では現在の貧しい人にも信頼を示すが、本当に信じているのは「育ちが貧しい人」の方だった。
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こんな感じだったのですが、興味深いのは、今現在が低所得かどうかではなく、
「子供の頃に貧しかったかどうか」
が、その人に対する信頼を高めるようです。
これは社会人でも、自己アピールなどで使えると思います。
例えば、何かの組織やビジネスなどで信頼されたりするときに、自分のバックグラウンドの「どこを強調するか」がポイントになるということです。
仮にもし自分が子供の頃からずっと裕福で、お金の苦労をしたことがなかった人は、その話は控えた方がいいということになります。
そういう人は今現在の努力だとか、今の自分の姿勢にフォーカスしてアピールする方がいいと。
逆に、貧しくて苦労して育った人は、それを隠さず出した方が、信頼につながる可能性があるわけですね。
ただし、今現在貧しいことはあまり関係ありませんので、それをアピールするのはそんなに得にはなりません。
もちろん嘘をついてはダメですが、若い頃に貧しい環境だった場合は、どんどんアピールした方がいいということになります。
余談ですが、私自身は10代・20代の貧困経験のネタなら山ほどありますが、多分その3%も話していません。
以前「底辺の仕事ランキング」というのが話題になりましたが、そのランキングの12職業のうち、7つ経験しています。
そういう体験談は全く話していないので、もっとガンガンアピールしていこうと思いました笑
ただ選挙の話でいうと、この研究で明らかになったように「育ちが貧しかった人を信頼しやすくなる」ので、
仮に「育ちが貧しくて政策が思いっきり間違っている政治家」がいたときに、
よほど政策に対して正しい理解を持っていない人は、判断を誤るリスクが非常に高くなると思います。
例えば、このメルマガでも過去に1億回解説してきましたが、今の日本において「緊縮財政」は100%の確率で間違っています。
(緊縮財政:政府が国民への支出を出し惜しみ、逆に国民から税金を必要以上に徴収しまくる政策。この逆が積極財政。)
ところが、緊縮財政を強調している政党が、なんと4つもあります。
しかもその4つは、最も影響力の大きい与党と野党でもあります。
そうすると、緊縮財政の問題点を認識できていない人は、
例えば緊縮政党の政治家で、若い頃貧しい環境で育った人が、その貧しい環境をアピールして「自分は庶民派です!」と訴えた場合に、
それでその人を信用してしまって、「完全に間違った緊縮政策」をする政治家や政党に一票を入れてしまうことになりかねません。
なので、自分が自己アピールするときのフォーカスするポイントとして利用する分にはいいですが、
逆にそれを利用している政治家に騙されるリスクもあるのでご注意ください。
選挙で政治家や政党を判断するときに、絶対的に必要になるのが「政策のチェック」ですからね。
まあ当たり前の話。
そのチェックができるだけの最低限の知識・引き出しを国民側が持っていないといけないということになります。(これも当たり前)
しかしはっきり言って、今の国民の多くは、政策を判断できる力がない人の方が圧倒的に多いです。(だからこそ自民党が政権を握り続け、日本は衰退した)
このメルマガを読んでる人は、それだけで国民の上位5%以内にはなると思います。
自分で言っちゃいますが、このメルマガの政治経済ネタは、オールドメディアやそこらのネット記事では全然伝えられていない話がほとんどなので。
国民の政治家を見る判断基準として、政治家の人柄や育ちを見るのも大事ではありますが、
最終的には「政策が正しいかどうか」で判断しなければならないということを、忘れてはいけないと思います。
極端な話、人格が多少めちゃくちゃでも、政策が正しければ国民は救われるということです。
300年前に幕府の世襲の殿様・徳川吉宗が上から目線の質素倹約の思想で緊縮財政をして「享保の大飢饉」を起こした同じ時期に、
尾張ではイキッた服装・ヘンテコなキセルを身にまとった、ヤンキーみたいな傾奇者風の徳川宗春が積極財政をして、尾張の民を救ったのです。
政治家としてどっちがまともか、という話。
日本は300年前から、お金の苦労を知らない世襲のボンボンが、お金の苦労をしないで権力だけ握り、上から目線の緊縮思想で庶民を苦しめ、同じ失敗を延々繰り返しているのでございます。
今気づきましたが、徳川宗春は現代でいうと、
元芸能人で踊ったり様々なパフォーマンスで変な目で見られている山本太郎氏が一番近いですな。
何度も言ってきましたが、経済政策の観点だけを見れば、れいわの政策は積極財政の中でも「正しい財政認識」に基づくものであり、圧倒的に正しいのです。間違ってたら死んでもいいよ。
最近、参政党がそのレベルにようやく追いついてきました。
この2政党が国政政党では国内ツートップの経済政策。(政治団体では「四毒抜き」で有名な吉野敏明氏の日本誠真会など)
ともかく、歴史にまったく学ばない、庶民の苦しみなど他人事でしかない自民党の世襲のボンボン政治家の連中を、政界から駆逐する以外にありません。
あ、庶民の苦しみを全く理解できない上から目線の人間という点では、財務官僚も全く同じ。
こういう連中が今の日本を衰退させたのです。
しかも同じ失敗パターンを300年前から繰り返している。
(昭和恐慌も同じ。東大出身・官僚出身の庶民感覚が無い濱口雄幸総理が、上から目線の緊縮財政を行い恐慌に突入した。もうね、延々このパターン。
100年前の総理なのに、濱口も石破も言ってることがまるで同じ。この発言内容の類似性は、日本の深刻な病巣の本質なので、また改めて書きたいと思います。
ようは若い時代にお金の苦労をまるでしなかった人間は、庶民感覚が全くわからないから、政治家になっちゃダメなの。これは私の絶対的に自信のある持論)
もういい加減、この世襲のボンボンや役人どもに庶民が苦しめられるクソみたいな時代を終わらせましょう。
というわけで、少し話がそれましたが、多分時代が変わっても、この
「貧しい環境で育った人を信用しやすい」
という人間の傾向はあまり変わらないと思いますので、今回の選挙や今後における一つの指標になると思います。
よかったら頭の片隅に入れておいてくださいませ。
※参考:Why we trust people who grew up with less
https://www.apa.org/news/press/releases/2025/05/why-we-trust-people


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