- 2019-5-14
- 勉強のやる気アップ法
こんにちは、中西です。
勉強に集中するためには、集中力の土台にある「やる気」を高める必要があります。
この構造を理解している人が少ないので、本メルマガの読者さんは耳にタコだと思いますが、大事なことなので口を酸っぱくして言っております。
最近は海外の翻訳本の影響で、「意志力」と表現されることも多いですが(私もよく使います)、これと「やる気」はほぼ同義と考えて問題ありません。
「意志の力」と書くわけですが、少しややこしいのは、意志の意味は大きく2通りあって、「意欲・自制心・やる気」と言うニュアンスの意志と、
「志・決意・気概・望み」というマインドセット的なニュアンスがあります。
この手の話をするときに有名な「意志力」「ウィルパワー」というのは、前者の意味で使われていで、私もその意味で使っています。
で、ここからが本題ですが
「1日に使える意志力の総量は決まっている」
というのは結構前にある研究で判明し、その後世界中の研究者・専門家・大学教授・自己啓発の作家らがこの貴重な研究結果を伝えてきました。
私もこの研究結果を発表した博士の海外本を読んで、このメルマガでも紹介してきました。ところが最近の研究でこの有名な話が若干怪しくなってきているようです(・・;)
完全否定されたわけでは無いのですが、再検証を行ったところ、そういう結果が出ないと言う研究結果がいくつか出てきたようなのです。
かといってこの理論が完全否定されたわけでもなく、正確に言うなら今のところ上記の考え方は、「ほぼ正しいと考えられるが、正しくない可能性も出てきた」みたいなちょっと微妙な話になっています(笑)
ただそもそもこの研究結果が一気に世界中に広まったのは、私たちがこれまで実感していた経験則と一致していたからでしょう。
例えばアインシュタインやジョブズやザッカーバーグが毎日同じ服を着ていたり、
イチローを始め天才と呼ばれる人たちの多くがパターン化された生活をしているのは、この「意志力の無駄な消耗」を極力抑えるためです。
人間は意思決定するたびに意志力を消耗することもわかっていますので、「パターン化された生活」と言うのは、 毎日
「何を着て行こうかな?」「何を食べようかな?」「何時ごろ〇〇しようかな?」「朝起きて何の勉強しようかな?」
といった「その都度新たな意思決定をする生活」よりもエネルギーの消耗が少なく、本来エネルギーを費やすべきところに集中して費やせるわけですね。
こういった他の研究や事例・経験則などを踏まえて総合的に考えると、「1日に使える意志力の総量は決まっている」というのは、大筋で間違った考え方ではないと私は考えております。
とりあえず「完全に間違っている理論だった」と証明されたら、改めてこのメルマガで紹介したいと思いますが、
今のところ実践レベルで考えたときに、この考え方を採用する方がうまくいくことがとても多いので、引き続きこの考え方を前提にして話をしていくことも多々あると思います。
そのたびに今回のような解説をするのがめんどくさいのでm(_ _)m、とりあえず私の当面の方針としては、
上記の事は理解した上で「意志力」について今後もいろいろな角度からお話ししていく予定です…というお話でした。
意志力についてもう少し伝えたいことがあったのですが、長くなりすぎるので今回はこの辺で。
それではまた。