- 2019-5-15
- 勉強のやる気アップ法, 勉強の集中力をアップさせる考え方
こんにちは、中西です。
前回は、意志力(≒やる気)の消耗論についての話でした。
勉強や仕事や日常生活で使う 「1日に使える意志力のトータル量は決まっている」という世界的にもかなり有名な研究結果が、若干怪しくなってきたという話。
ただ科学的に完全否定されたわけでもないので、私自身は当面は引き続き大筋でこの説を前提に話をしていきます。
どっちにしろ、何か意思決定をするたびに脳のエネルギーを消費するわけです。
「意思決定」と言っても大げさなものではなくて、例えば朝起きて「今日の朝ご飯は何にしよう?」としばらく悩んでいたら、それだけでも脳のエネルギーは消費されます。
「うーん、今日はどの服を着ていこう?こっちかな?いや、こっちの方がいい?」などと何分も考えていたら、それだけでエネルギーは減っていきます。(その意味で中学生・高校生の制服は悩まなくていいので〇)
この「意思決定によりエネルギー(意志力)を消耗する」というのは、数多くの研究で証明されているのですが、
だからこそ我々は意思決定による脳のエネルギー(意志力)の消費に細心の注意を払う必要があると言えるわけです。
イメージとしてはバケツの水が満タンになっていて、下の方に蛇口が付いている入れ物みたいなもの。
バケツの水がもちろん自分の持ってるエネルギーで、意思決定したり何か悩んだりするたびに、蛇口から水がボトボトと落ちていき、バケツの水が減っていく。そんなイメージ。
だからちょっとした“水漏れ”にも注意した方がいいわけです。
貯金と同じで、貯金がなかなかできない人は“ちょっとした浪費”をいっぱい重ねていて、それを自分でも把握しておらず、自分で思っている以上にお金を浪費していたりします。
それと同じで、集中して1日の生産性を高く過ごすためには、
「意志力のドケチ(節約家)」
になるようなイメージを持つといいと思います。
節約家の反対は浪費家ですが、両者の違いは、家計簿をつけているかどうかです。
家計簿をつけていると、自分がどれだけお金を使っているか数字ではっきりわかるため、節約する意識が高まりやすいわけですね。
ただ意志力は具体的にどの程度減ったか数字で表すことはできないので、自分の脳内で「意志力は消耗していくものである」とイメージし、
無駄金を使わないお金の節約家のように、できるだけ無駄なところで意志力を消費しないように日中に意識するのがおすすめです。
意志力は具体的に数字で測定できないので、こうやって脳内でイメージを持つことが重要になるわけですね。
ただ、これをここで言うとややこしくなるかもしれませんが、人間というのは実に複雑な構造になっておりまして、
上記のようなイメージを持つことは良いのですが、一方で意志力は単純にどんどん消耗していくだけでもないのです。
これについては長くなるので、次回かまた別の機会にします。とりあえず今回は、お金の浪費と同じで意志力も強く意識しないと浪費しがちなので、
「意志力のドケチ(節約家)」になるようなイメージで、限られた意志力を無駄に浪費しないように日中に注意を払うのが、集中力を高めるために重要だというお話でした。
それではまた。