- 2016-4-18
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験勉強のスタート準備, 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは、中西です。
今回は、パソコンで受講できる
ネット授業・DVD授業について。
(オンライン「講義」、DVD「講座」などと
表現される場合もありますが、今回は
授業論の1テーマなので「授業」と表現)
ネット・DVD授業のメリットは、
何といっても自分の好きなタイミングで
受講できる点でしょう。
また学校や塾のように、授業を受けるために
わざわざ遠くの場所まで出かけていく
必要もありません。
以前、授業のデメリットとして、多くが
週1~数回ペースで1年かけて進んでいく点を挙げました。
これは受験勉強において、進むペースを
自分でコントロールできず、授業の
カリキュラムの進度に合わせないといけない点が、
人によっては大きな無駄になる
ことが少なからずあるという意味でした。
ネット・DVD授業であれば、自分の
「好きなタイミングで受講できる」
だけでなく、
「好きなだけ受講できる」
というメリットもあるので、どんどん
進みたいならそうできますし、
他の科目とのかねあいでしばらく
受けたくないならそれも可能。
しかも通塾の往復時間などもありませんので、
その時間や労力も必要ありません。
さらに、少し前に
「先生の当たり外れがある」のが授業の
デメリットだという点をお伝えしましたが、
それはつまりリアルの授業では
「先生を選べない」ことが大半だからです。
子は親を選べない、サラリーマンは上司を選べない、
同じように、生徒は先生を選べない・・・
というのが大半のリアル授業のネックでした。
ネット・DVD授業の場合、このデメリット
が解消されます。ネット・DVD授業で
教えている先生は、トップレベルで
教え方が非常にうまい先生が多いですし、
講師も選べることが多いので、
合わない先生の講義を1年受ける
ようなリスクはほとんどありません。
前の回で「有名予備校でも先生の当たり
外れがあった」という話をしましたが、
それはリアル授業の話であって、ネット・
DVD授業の場合はその可能性は激減します。
なぜなら、ネット・DVD授業は各分野ごとに
1人の先生が教えればいいので、ネット・
DVD授業を制作する会社(塾・予備校など)
が抱えている先生の中で、
「その分野でもっとも教え方が優秀な先生1人
(せいぜい2人くらい)」
にお願いすればいいからです。
この意味において、3番目以下の先生は
不要になるということでもありますが(゚д゚;)
実はこれはネットが持つ特性なのです。
アマゾンや価格コムなどがいい例ですが
ネットでは1番(この場合は1番最安値)のもの
以外はほとんど見向きもされなくなります。
そういうネットの地殻変動が受験教育業界
にもようやく押し寄せてきているということ。
この場合、生徒からするとわかりやすい
トップの1~2番の先生に教えてもらえるため
リアル授業でよくある
「教え方がヘタな(合わない)先生に出会って
1年をすごす」
というリスクはほとんどなくなります。
ちなみに、ネット・DVD授業を受けたこと
がない人は
「画面越しで授業を受けるなんて大丈夫なのか?」
なんて思われる人もいるかもしれませんが、
私の知る限り、同じ空間で教えてもらうか
画面越しかどうかなんて
“ほとんど関係ない”
というのが結論です。
「同じ空間で、目の前に先生がいる形で、
授業を受けることに意味があるんだ!」
という人がいたらそれは限りなく先生側の論理であって、
客観的論理的に考えて、また実感としても、
またネット授業が普及している実態からしても、
「同じ空間で目の前に実際に先生が
いなければならない必然性」
というのはほとんど無いといえるのでは
ないでしょうか。(…あちゃ~流れとはいえ
完全に先生を敵に回した <(_ _)>
ただ先生側の意見や反論もあるなら
聞きたいので今度大論争シリーズを
このテーマでやってみようかな。
こういう議論って大事だと思うんですよね)
しいて言うなら、少し前にこちらの
記事で書いたような、
こういった素晴らしい
「授業中に当てられる」
という緊張感が無くなる点ですね。
しかし、もともとすべてのリアル授業で
「当てられる」わけではありませんし、
その「当てられる」という要素は、トータル
で考えたときに授業に絶対に必要な要素か
というと、それがどこまで必須かは謎です。
いろんな授業のやり方があるとはいえ、
個人的にはそれが絶対に無くてはならない
要素だとは思えません。
ただし短所は長所でもあるので、授業の
デメリットともいえる
「決まった時間に、決まった場所で
受けなければならない」
は、別の見方をすれば
「やる気が無くても、半強制的に
授業を受けて勉強せざるを得ない」
というメリットとも言えるわけです。
また、リアル授業では友達が作れますので、
この点もネット・DVD授業にはない魅力です。
ざっとまとめると、
主体的に勉強のやる気がある人にとっては
ネット・DVD授業はリアル授業を凌駕する
場合が多そうですが、
やる気(=モチベーション)がいまいち低い人
にとってはリアル授業で友達と一緒に
半強制的に勉強させられるのは
メリットになるといえます。
ただ、そもそも受験生なのにやる気
(=モチベーション)がいまいちという
状態にあるとしたら、それがまず大きな
問題ではないかと思いますが。
いずれの形態を選ぶにしても、
「授業」というのは1年のうちかなり
多くの膨大な時間を費やしますので、
そのメリット・デメリットをよく理解して
自分に合ったものを利用して行って下さい。
それではまた。