- 2015-8-9
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験を突破するマインドセット
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(つづき)
その映画とは、
「奇跡のリンゴ」
という映画です。
一時期、同名の本がベストセラーになっていて、ほうぼうからその本の良さを聞いていたのですが、「いつか読むリスト」には入っていたものの、本は読んでませんでした。
本はこちら
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)
で、たまたま映画があることを知って先に映画を観たのですが、思った以上にいい内容で、そこまでは期待してなかったので“大当たり”を引いた気分ヽ(´▽`)ノ
あらすじを簡単にいうと、青森のある農家の若い青年が「絶対に不可能」だと言われていたリンゴの無農薬栽培を成し遂げるまでの物語です。
主人公を阿部サダヲ、奥さん役は私が好きな菅野美穂、その菅野美穂の親父さん役をこちらも私が好きな俳優の山崎努が演じています。
もともとリンゴというのは「無農薬での栽培は不可能・夢物語」と言われていて(木に必ず害虫がつくから)、先人の農家たちが何十年間もリンゴを実らせるために失敗と試行錯誤を繰り返し、ようやく「農薬による栽培」という結論に行き着いて食卓に届けられるようになった果物だったようです。
しかし、主人公の青年(=実在する 木村秋則さん)が結婚を機にリンゴ栽培を始めると、農薬を散布するたびに奥さんが体調不良に陥り、皮膚もひどく荒れていく状況を目の当たりにして、リンゴの無農薬栽培に挑戦します。
そこからが途方も無い苦難の始まりで、前例が無いので、まったく無農薬栽培を実現させる手がかりがありません。
農薬に代わるようなありとあらゆる食材を試しまくり、全部失敗したあげく、周りの農家からバカ扱いされ、非難され、すべての貯金が底をつき、子供が3人いるのに電気まで止められて・・・という状況を何年も何年も繰り返し、最後の最後についに・・・・というストーリー。
どんな映画でもそうですが、映画の内容についてはいろんな解釈ができます。この映画は「無農薬は素晴らしい」というような自然農法云々の科学的な部分にフォーカスすると議論になるかもしれませんが、私はそれよりもこの映画からは、もっともシンプルでもっとも大切な教訓として、「あきらめないことの大切さ」が学べる点が本当に素晴らしいと思いました。なんせ実話ですからね。
映画を観れば、主人公の木村さんが何年間試行錯誤されていたのかがわかりますが、彼が挑戦し続けた年数は尊敬に値します。
どんな分野でも10年続けられる人はほとんどいないわけです。逆に言うと10年続けることができれば、放っておいてもライバルたちは勝手にみんな消えています。
木村さんの場合は前人未到への挑戦でしたのでライバルのような存在はいませんでしたが、もしライバルが大勢いる分野で挑戦していても、彼が勝利していたでしょう。
多少の才能なんかよりもよほど「念願が叶うまで何年でも続けられる力」のほうが重要で、そういう継続力がある人の方が強いということです。
偉人の木村さんとは比べようもありませんが、私自身もあるビジョンを10年どころか20年かけても実現させるつもりで日々仕事をしているので、あらためてこの重要性を感じることができました。
この映画はあくまで「リンゴの無農薬栽培」を題材にしているだけで、実は「あきらめないことの大切さ」という普遍性のあるテーマが学べるのです。その意味で学校で上映されてもいいと思えるくらいに誰にでもおすすめできる、本当に素晴らしい物語だと思いました。
とくに現在何かに挑戦中で「あきらめないことの大切さ」をあらためてガツーン!と頭の中に叩き込んでおきたい人は、忙しい中でも2時間かけて観る価値はあると思いますよ。
久々に観た、みんなに観てほしいおすすめ映画でした。