- 2016-9-5
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 効率的な時間管理術
こんにちは、中西です。
基本の話ですが、勉強には大きく分けると、
「インプット」と「アウトプット」
があります。
わかりやすくざっくり言うなら、
インプットというのは「参考書」をやること、
アウトプットは「問題集」をやることですね。
前者は「覚える系」であり、
後者は「問題を解く系」と言えます。
勉強というのは常にこのどちらかをやって
いるわけですが、意外に多くの人が見落と
しているのが、両者における
【 エネルギー消費量 】
の観点です。
つまり、インプット学習とアウトプット
学習において、脳がどれくらいエネルギー
を使うかという考え方。
この点を意識していない人は多いですが、
勉強の段取りを考えていく上で、これを
把握しておくことは非常に大切だと
私は考えています。
細かい話をし出すとキリがないので、今回
は「インプット」と「アウトプット」とい
う大きなくくりで考えると、
総じて、後者の方が脳のエネルギー消費量
は大きいということです。
これは少し考えれば当たり前ですが、
テキストに書かれてある内容を読んで
そのまま覚えるよりも、
その内容を本当に正確に理解しているかを
問われたり、形を変えた問題を解いたり、
脳の奥にある記憶を思い出す(想起する)方が、
脳にかかる“労力”や“負荷”は大きい
わけです。当然そちらの方がエネルギー
消費量は大きくなります。
もちろん個々の好き嫌いや、参考書・問題
集の各レベル、勉強の進捗状況(何周目の
インプットか、何周目のアウトプットか、
など)によっても影響を受けるので、
細かく見ると状況による違いはありますが、
平均的なエネルギー消費量でいうと、
総論としては
「インプット<アウトプット」
になります。
実にシンプルな公式ですが、この事実を
頭の片隅に入れておくだけでも、この点
を全く意識していない人に比べ、1日の
勉強の段取りは大きく変わってくるのです。
さらに同じアウトプットでも、得意科目の
アウトプットと苦手科目のアウトプットとでは、
脳にかかる負荷(エネルギー消費量)は
違ってきます。
こういった「エネルギー消費量」の観点を
考慮できるかどうかで、勉強の段取りに
おける上手い・ヘタが変わってくるわけですね。
集中力の持続時間もかなり変わってきます。
当然それは、トータルの勉強量にも影響を
与えることになります。
なお、1日に使える脳のエネルギーは有限
であることが、最近の研究でわかっています。
遠足に持って行く水筒のお茶は、量が限ら
れていますが、あれと同じです。
遠足中でもお茶を飲む配分を考えないで
ガブガブ飲んでいると、
途中でお茶が無くなって、のどがカラカラ
になって困ってしまいますよね(;д;)
脳のエネルギーはいわばこの“遠足の
水筒のお茶”のようなもので、1日のうち
に使えるエネルギー総量は限られているのです。
限られたエネルギーを効率的に使い切る
ためにも、勉強の段取りを考えるときは、
ぜひこのインプットとアウトプットに
おける「エネルギー消費量」の違いも
考慮に入れておくのがおすすめです。
それではまた。