こんにちは、中西です。
今回は日曜日ということで雑談を。
(このブログは日曜日は雑談・小ネタ
になることが多いです)
まず最初に、先ほどまで号外メールで
ご紹介していた池間さんの「感動の日本史」
の講演ですが、
当会メルマガから200人近くの方が
ご覧いただいたようです。
一つのメルマガからこんなにたくさんの
読者さんが講演動画を見たのはウチくらい
だと思います。
その関係の話をしようかと思ったのですが、
昨日というか今日の深夜に、日本中を騒然
とさせるニュースが飛び込んできました。
ええ、もうご存じ「SMAPの解散」です。
今回は予定を変更してこちらの話を。
もう10年以上テレビを家に置いていないので、
そもそもSMAPコンテンツにふれる機会は
昔より激減(というかほぼ0)したのですが、
そんな私でも今回の件はかなりのショック
でした(ノд-。)。
特段のSMAPファンでなかったとしても、
25年も日本のエンタメ界を牽引してきた
スーパーアイドルグループが、ああいう
形で終わるのはショックなわけです。
ましてファンの方のショックなんて
想像以上に凄まじいんじゃないかと。
この日本のエンタメ界に大激震を走らせた
出来事は、様々な角度から見ることが
できると思いますが、個人的には自分の
経験などと照らし合わせて
「人間関係の妙」
を思わずにはいられないのです。
ベタベタしすぎないけど実は仲がいい
「男同士の友情」って、見ていて気持ちが
いいことが多いんですよね。SMAP人気は
そんなところにもあったはずです。
なぜワンピースがこれほど流行っているか
といえば、友情とか仲間との絆に熱いもの
があるからだと思います。
ジャンプで大ヒットしているマンガは
大体この「友情」「絆」「仲間」を大事
にするテーマが入っています。
芸人トップのダウンタウンが30年人気
なのも、なんだかんだ言って仲が良いのが
見ていて楽しいわけです。
今回SMAPの解散で多くの人がショックを
受けているのは、「もう5人一緒に活動する
姿が見られない」という点も相当大きいでしょう。
と同時に、「それほどまでに仲が悪く
なっていたのか」という点が多くの人を
ショックにしていると思います。
でもね、人間関係の確執って、私も経験が
あるのですが“あるライン”を越えてしまうと
もう元に戻れないんですよね。
それまでどんなに長期間、どんなに仲が
良かったとしても、一線を越えてしまうと
もう元の関係性には戻れないということがあります。
ただし、そのラインを越えていない場合、
冷却期間を置くことで「時間が解決する」
パターンもわりとあります。
今回の解散が決定する前に、事務所側が
「休養期間」を設けることを提案し、一度
「SMAP活動休止」が決定したとのことですが、
一線を越えていなければ、2~3年ほど一度
バラバラになってみたら、数年後にまた
復活できた可能性はあったでしょう。
今回は「一線を越えていたから、もう継続は
無理」だと“年下のメンバー数人”が判断したのか、
あるいは「休養期間を設ければ、人間関係は
回復する場合もある」というパターンを知らずに、
今回の独立騒動で深くなった確執のまま勢いで
解散を願い出てしまったのか。
私には真相はわかりませんが、彼らが
プロ中のプロだと考えれば、まあ前者
の可能性が高そうですね。
個人的には「友人が離婚したときの悲しみ」
に近いものがあります。
「お前たち、あんなに仲良かったやん!
なんでそんなことになるねん!」
というやつですね。あんなに祝福した俺の
気持ちを返せ!みたいな(笑)
でもこういった人間関係の深い部分に
ついては、当事者にしかわらかない感覚が
ありますから、
解散を決断するに至った真相については、
メディアやファンはもちろん、事務所の
社長ですらどうすることもできない部分だ
と思います。
解散がどれほど多くの人にショックを
与えてしまうかを全員が理解していても、
「グループとしての続行は不可能」と
判断せざるを得なかったわけですから。
理想は、同じ5人組でいうとドリフのように
解散はなく誰かが死ぬまでグループが続くことですが、
SMAPはそうはなりませんでした。
若いときから苦楽を共にしてきたはずの
固い絆で結ばれていたはずの5人ですら、
こうなったわけです。
人間関係というのは、どれほど長くいい
関係を築いていても、様々な事情で最後は
そういうラストを迎えることがあるのです。
「そう思うとすべてが空しい」
というのは間違いで、だからこそ、常に
最大限に大切にしなければならないのが
人間関係だということでしょう。
最後に、今回の解散を知ってふと頭に浮かんだ、
日本人なら誰もが知るあの有名な詩で
本論を締めたいと思います。
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祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、 盛者必衰の理をあらはす。
奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者もつひにはほろびぬ、
ひとへに風 の前の塵に同じ。
<現代語訳>
祇園精舍の鐘の音には、諸行無常すなわち
この世のすべての現象は絶えず変化していく
ものだという響きがある。
娑羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛ん
な者も必ず衰えるものであるという道理を
あらわしている。
世に栄え得意になっている者も、その栄え
はずっとは続かず、春の夜の夢のようである。
勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、
まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。
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