こんにちは、中西です。
本日は終戦の日ということで、それ関連の話を。
71年前、8月6日と9日に2つの原子爆弾が落とされ、15日に「終戦」となったわけですが、実のところ“戦争”はこの時点で本当の意味で終わってはいませんでした。
戦争というのは、単に武器を使って直接的に殺し合う軍事戦だけがすべてではありません。政治戦もあれば心理戦もあり、情報戦もあれば経済戦争もあるわけです。
軍事戦で敗北した我が国は、1945年8月15日以降も、実は別の戦争で敗北しているのです。それは軍事戦よりも、ある意味でもっと深刻な「人間の尊厳」にかかわる戦争が見えないところで進行していました。
そして、実はその第2の見えない戦争でも、私たちは“ほぼ敗戦”しています。
このブログでは過去何度も自己イメージ・自尊心を高く持つことの重要性を説いてきましたが、それは単に集中力の根底にあるモチベーションのさらに土台となる要素として影響しているだけでなく、
人間が生きていく上での根元に関わる要素だからです。
自分自身に対して、また自分が生まれ育った共同体(その最大は国家。「地球市民」などありえませんし、「アジア共同体」が成立しないのは「EU」がその失敗により証明しました)に対して誇りや自尊心が持てるかどうかは、個人の、ひいては民族のアイデンティティに関わる極めて重大な精神の支柱にかかわる問題です。
ここで「戦勝国」の立場にたって考えてみましょう。
軍事戦での戦争に勝つことはできたとはいえ、有色人種として唯一白人の植民地帝国主義に反抗してきた日本に対し、どういう感情を抱くか、と言うことです。
私が当時のアメリカ人だったら、きっとこう考えます。「軍事戦では日本に勝つことができたが、まさかこの黄色い猿どもがここまで刃向かってくるとは思わなかった。この民族がもう二度と永久に俺らに刃向かえないようにするために、徹底的に骨抜きにしなければならない」と。
現在、中国や韓国が各種プロパガンダで自国民に反日教育をしていることは誰もが知るところですが、そんなレベルではなく、もっと深いレベルでその民族を弱体化させる心理戦・洗脳をしていく必要がある。ただし、戦争で大きく打撃を受けたアメリカ経済を立て直すためにも、その供給先としての日本市場は経済支援をしてでも残しておきながら、こいつらの精神面は骨抜きにして徹底的に潰さなければならない。
私が戦勝国アメリカの立場だったら、そう考えます。まあある意味、当時の状況からすれば当たり前の思考かもしれません。
そしてアメリカは、実際に唯一反抗してきた有色人種の日本が再び立ち上がることを恐れ、その“日本人弱体化”計画を実行しました。それが
「ウォー・ギルト・インフォーメーションプログラム(WGIP)」
です。戦争の罪悪感を敗戦国に植えつけ、「自分たちが悪かった」という思考を徹底的に浸透させる。このおぞましい洗脳(日本人弱体化)計画が、GHQによる極秘プロジェクトとして戦後実行されていたことが判明しています。
このWGIPについては知っている人はふつうに知っているレベルの話ですが、一般的にはどの程度の認知度でしょうか。終戦のこの日にテレビで戦争特番はやりまくっているでしょうが、果たしてこのプログラムの話をしているテレビ局はいくつありますか。
テレビが家に無いので知りませんが、どうせどこも放送していないでしょう。まして学校の教育現場でこの話を生徒にしているところがあるでしょうか。そんな先生がいたら見上げたものですが、そもそもその【学校教育自体がWGIPにやられた自虐史観教育】なのですから、これほど恐ろしい話もないのです。
この「自虐史観」は現在では多くの人が知るところですが、その背景に存在していたアメリカの巧妙に仕組まれた奸計(プログラム)の存在を知っている人は、まだまだ少数派なのかもしれません。結局我々は、戦後密かに実行されていた“第2の戦争”でも敗戦していたということです。
これを「陰謀論」などと解釈したい人がたまにいるようなのですが、核爆弾をわずか「3日のうちに2つ」も落として非戦闘員である民間人を20万人も大虐殺する国が、この程度の民族弱体化計画を考えないと思うほうがどうかしています。
その2つの原爆投下という人類史上最大の暴挙にも何の正当性もなく、ただ「核による人体実験」をしたいがために2つも落としたわけです。そもそも2発目の原爆を長崎に落とす意味も本来ありません。原爆を落とさなくても日本が降伏してくる情報をキャッチしておきながら、いやその情報を知ったからこそ、あわてて原爆を日本に2回も落としたのです。降伏されたあとでは、リアル人体による核実験ができないから。
アメリカ人の大半が「あの原爆投下は戦争を早く終わらせるためには仕方がなかった」と考えているのは有名ですが、もうね、アホかと。そんなことを言うアメリカ人が目の前にいたら、遠慮なくぶん殴るべきレベルの都合の良すぎる解釈なのです。
オバマが戦後初めて現役アメリカ大統領として広島を訪れたとき、「謝罪はしなくていいから核の悲惨さを知ってほしい」みたいな意見があふれていましたが、そう言える人は、「何でも水に流せる心優しい日本人」ではなく、単に「歴史の真実を知らない日本人」なのだと私は思っております。
アメリカ人は自分たちが犯した過ちが余りにも大きすぎて、一国としてまともに自分たちが「大量虐殺者」だという事実を受け入れられないのと同時に、アメリカ政府がそうやって国民を洗脳教育してきた結果が、あの「原爆投下は戦争を終わらせるためにしかたなかった」という“卑怯・愚劣の極み”としかいいようがない、異常なまでに自国に都合よく曲解された世論なのです。
精神的に骨抜きにされた人間は、自分が骨抜きにされていること自体に気づきません。国旗である「日の丸」や国歌の「君が代」になんとなく違和感があるのはなぜでしょうか。それこそが本物の、もっとも最悪な、洗脳なのです。WGIPを考案した人間たちは、このプログラムが戦後数十年かけて大成功して行ったことに、きっとほくそ笑んでいることでしょう。
「ウォー・ギルト・インフォーメーションプログラム(WGIP)」について、ここで詳細は書ききれないので大枠の概要までにしますが、今回その存在を初めて知った方は、ぜひこの機会に本記事を読んだあとご自身でもすぐに調べてほしいと思うのです。
「戦勝国に都合のいいでっち上げられた歴史」ではなく、戦争映画を見て「戦争って悲惨だなぁ。二度とやってはいけないよなぁ」レベルで思考を止めるのではなく、我が国の歴史の真実をしっかり知ることこそが、この“終戦記念日”に私たちに課せられている、本当の意味での“平和への祈り”ではないでしょうか。
それではまた。
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