- 2010-8-26
- BGMで勉強の集中力アップ, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
※前回の「要注意!こんなBGMは流してはいけない(前編)」のつづきです。
さて、前回は、歌詞のないBGMの曲でも
「過去の思い出に関係する曲は、集中力を落とす」
という話をしました。
もう1つ、別の例を挙げましょう。
私は「ピアノ宇多田ヒカル作品集」というCDをもっています。
これは、宇多田ヒカルのヒットした曲をピアノだけで作成した「歌詞のない」楽曲集です。
私は宇多田ヒカルも大好きですが、このCDはBGMとしては最悪のパフォーマンスを発揮してくれました(笑)。
「興味がある曲だし、歌詞もないし、ピアノの音も落ち着くから、こりゃもうBGMとしては超最適でしょ?いいもの見つけたぜ、やった!」
なんて思って手に入れたわけですが、BGMとして最初の1曲目を流したとき、2分もしないうちに「あ・・・。これは失敗だ~!!」とガク然としたのです。
勘のいい方ならもうわかりますよね?
そうです、このCDはピアノのみで「歌詞はない」のですが、曲が流れ出すと、頭の中で勝手にその歌詞が流れ出すのです・・・。
「Automatic」が流れ出したら、ピアノだけの曲なのに「そーばーにいるだーけで」なんて言葉が頭を流れますし、「First Love」にいたっては、流れ出したらふつうに熱唱しています。
「あたらしーい歌、うた~~えるまで~」なんて一人カラオケ状態に陥ります。
というわけでBGMとしては即却下となりました(笑)。
さらに、もう1つ、歌詞がなくても集中力が落ちる曲があります。「リズムが良すぎる(ノリが良すぎる)曲」です。
ノリがいいので、思わず手足や上半身でリズムをとってしまうと、体はノってくるのでなんとなく集中してるような錯覚をしますが、実際は、その逆に目の前の作業に向かう集中力は落ちている場合が多いです。
以上をまとめると、歌詞がなくても集中力を落とす危険のある曲は以下のようになります。
■「過去の思い出」と多少でも関係している曲
■「もともと歌詞のある曲」の歌詞なしバージョン
■ノリ・リズムが良すぎる曲
これらの曲は、たとえ「歌詞なし」でも、いずれもBGMという意味では危険度高し!
共通点は、要するに「意識がそちらに向いてしまう曲」ということですね。
とはいえ、これらは「音感」「運動神経」などのように個人差がある領域でもありますので、上記を参考に最終的には自分で聴いてみて、集中力が落ちないかどうかを判断してみてくださいね。
最後に1つ補足!
歌詞のある曲や上記の種類の曲でも、「思考をあまり使わない単純作業」なら、BGMとして有効な場合は多いです。
たとえば、掃除や整理整頓、ジョギングや筋トレ、ストレッチなどですね。どうしても歌詞のある曲をBGMとして使いたいなら、そういったときに利用するといいでしょう。
BGMは作業の効率アップに非常に有効ですので、ぜひそれぞれの曲の性質の違いをよく理解して、うまく活用していってくださいね。