- 2019-5-23
- おすすめ記事, 勉強のやる気アップ法, 勉強の集中力をアップさせるテクニック
こんにちは、中西です。
前回は、「音読」と「やる気」について考察しました(詳細は前回のメルマガを)。
今回もこの流れで、少しだけ角度を変えて「音」と「やる気」について。
勉強のやる気を高める上で、音楽を活用するのは効果的です。
「この曲を聴くとやる気が出る!」
と思う“Myやる気アップ曲”を、事前にいくつか用意しておくのもおすすめ。
で、やる気がイマイチなときに、その曲を聴いてやる気を高めヽ(´▽`)/、机に向かうと。
ただし何度も解説してますが、私は「集中力」と「やる気」は区別する必要があると考えていて、
「集中力」と「やる気」の各フェーズで必要となる音楽が一致するとは限りません。
私の提唱している集中力ピラミッドの考え方でいうと、「集中力」というのは勉強しているまっ最中(=「現在」)のこと、
「やる気」はその「直前」(~「現在」まで)に当たります。
無理やり活字のみのメルマガ内で表現すると、こんな感じ。左の↑は時間軸。
——————————-
<集中力ピラミッド>
↑集中力・・・・・・現在
↑
↑や る 気・・・・直前
↑
↑モチベーション・・過去
——————————-
たとえば日本語の歌詞のあるJーPOPの大好きな曲があるとする。それを聴いて元気が出て、机に向かう「やる気」が高まったヽ(´▽`)/とします。
でも、そのJ-POPをそのまま勉強スタート後にも聴いて、勉強に集中できるかというと、むしろ集中できない可能性が高いです。
なぜなら、J-POPの日本語の歌詞がBGMとしては最悪だからです。
その日本語を聴いて歌詞の意味に思考が引っ張られながら、目の前の勉強に集中するのは非常に難しいのです。
「集中力ピラミッド」の基本的な考え方として、
【 「集中力」「やる気」「モチベーション」のそれぞれのフェーズで、“それぞれ別の対策”をする必要がある 】
というものがあります。そのルールを、ここでも適応します。
具体的には、
【「やる気アップ曲」と「集中力アップ曲」を分けた方がいい 】
ということです(同じ曲で問題ない場合もあります。この場合は分ける方が効果的)
なので、勉強する「直前」に当たる「やる気」を高める“やる気アップ曲”がJ-POPのような日本語の歌詞の場合は、歌詞に気が散って(ノД`)・゚・。そのままでは勉強スタート後に集中しにくいため、
勉強スタート後の「集中力」のフェーズでは、“集中しやすい曲”(集中力アップ曲)を聴く方がいい(orそのフェーズではもう音楽を聴かない)、ということになります。
集中しやすい曲は、基本あなたが集中しやすければ何でもいいですが、一般的には集中しやすい“f分の1のゆらぎ”が含まれる自然音(雨の音・川のせせらぎ・小鳥のさえずり・風の音など)や、歌詞のない曲(BGM)などがあります。
余談ですが、最近こんな研究が進んでいるニュースもありました。
▼音で運動の「やる気」にスイッチ ビート数がカギに – 京都新聞
https://s.kyoto-np.jp/environment/article/20190501000127
「家事がはかどる音楽」
というのを、大手電機メーカーと、環境音楽家でもある京都精華大学の小松正史教授がタッグを組んで制作。
さらに「運動がはかどる音楽」まで実際に作った話もされています。
「はかどる」≒「集中できる」と解釈できるので、ようするに
【 集中しやすい音楽は、その作業内容によって違う 】
ということですね。
しかもその曲のバリエーションは無数にあるので、上記の点を理解した上で、自分にとっての「やる気を高める曲」や「集中力を高める曲」、
さらには「作業内容ごと(状況ごと)に集中しやすい曲」を変えた方が良さそうなら、そうした方が効率的ですね。(例:科目ごとに曲を変える、単純暗記と思考系問題で分ける、など)
余談の余談ですが、大人気漫画「キングダム」の作者・原泰久さんは、物語のシーンごとに曲を変えている、と言う話でした(ソースはたしか「情熱大陸」w)。
作家さんでそういう風に「シーンに合わせて、BGMを変える」という人は結構いますね。
というわけで、「やる気アップ曲」と「集中力アップ曲」は分けた方がいい場合が多いというのと、
さらには「集中力アップ曲」も、作業内容ごと(状況ごと)に分けた方がいい場合があるよ・・・っていう話でした。
よかったら今後の参考にしてみてください。
それではまた。