- 2016-3-9
- その他・雑談, 受験が終わった後について, 受験の意味を考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
好評の長期連載「好きなこと論」シリーズ、
佳境に入ってきました。
ここ数回は「嫌いなこと」をテーマにした
楽しくない話が続きましたので(笑)、
今回はもう少し希望のある話を。
理想をいえば、すべての働くプロセスを
「好きなこと」で埋め尽くせればいいのですが、
ここまでお伝えしてきた通り、
いきなりそんな理想の状態を
実現させられる人は超少数派です。
しかしある程度時間をかけてなら、
その理想を実現させられるパターンは
いくらでもあります。
たとえばサラリーマンであれ
起業家(個人事業主含む)であれ、
「嫌いなことは全部人に任せる」
という一番スタンダードな方法。
実はこれでかなりのところまで解決できます。
この方法は「嫌なことを他人に押し付ける」
という意味ではなく、
好きなこと・得意なことは人によって違うので、
自分が嫌いなこと・苦手なことを
好き・得意という人に任せる(役割分担する)
という意味です。
似たやり方で
「外注する」(業者・個人に依頼する)
という方法もあります。
私がやってたライターという仕事も、
出版社や各種企業から「書く仕事」の
専門家として外注(依頼)されていたわけです。
また、ネットでもリアルでもそうですが、
機械的なものを利用して
「嫌いなこと」を「システムに任せる」
という方法もあります。
リアルの場合は高いお金がかかる
ことも多いですが、ネット系のシステムなら
無料や低価格で使えることも多いです。
ただしサラリーマンの場合は、
担当した仕事が自分の適性にピッタリはまったとか、
会社内で実力が頭一つ抜きん出ている場合など、
理想を実現できる条件が限定されたり、
自分がどういう立場・環境にいるかや、
会社の社風や社長の考え方など
複数の要素に左右されます。
だから働く会社を間違えるとやばいですが、
そこを見極めてそれなりの会社を選べば、
「好きなことでプロセスを埋め尽くす」
という理想を実現できる可能性は
高まるのです。
サラリーマンというのは基本的に
「社員それぞれが
自分の専門・得意なことを担当して、
みんなで儲けて、みんなで利益を分け合おうね」
という仕組みです。
だから、うまく「会社の仕事」と
あなたの「好きなこと」のパズルがはまれば、
自分は「好きなこと」だけ担当して
1日の仕事を埋め尽くしながら、
安定した給料ももらえているy(^ー^)y
という理想の状態を手に入れられる可能性も、
実はそんなに低くは無いです。
しかしそういう好きなことを
仕事にしているサラリーマンは少なくないのに
メディアにはほとんど出てこないですから
(せいぜいその会社のホームページとか)、
一般にはなかなかそういう人たちの存在や
その仕事の楽しさが知られにくいわけです。
ニュースではブラック企業とか
残業問題とかそんなのばかり。
結果、中高生や大学生など、
そういうサラリーマンとつながりがない人たちは、
「サラリーマン=奴隷=つまらん生き方」
というステレオタイプなイメージを
持ちがちになります。
好きなこと論シリーズ、
もう少し続きます。
To be continued
※追記:次回の記事⇒「好きなこと」vs「世間の需要」