※以下の記事は当会のメールマガジン上で配信されたものです。
こんにちは、中西です。
本日は日曜日なので、恒例の雑談系ネタで。
(このメルマガは日曜日は雑談系ネタになることが多いです)
10数年前に「勝ち組・負け組」と言う言葉がマスコミを中心に大流行したことがありました。
当時私は「なんちゅう下品で薄っぺらい言葉が流行しているんだ」と思っておりました。
今飛ぶ鳥を落とす勢いの落合陽一さんのお父さん(落合信彦氏)もこの言葉を先導されていました。
落合信彦さんの本は熱くて当時好きだったので何冊か読みましたが、本にもよく「勝ち組・負け組」という言葉が使われてました。「勝ち組クラブ」と言う会員制の組織も主宰されたほど。
その後、「下流社会」と言う低所得の人が非常に増えていることを分析した方が大ベストセラーになりました。
その売れ行きに追随した形で、複数の著名人や学者の方が、同種の本を出して次々とベストセラーに。
そのあたりから「格差社会」という言葉がよく使われ始めました。
そもそも世の中に低所得の人の方が多いわけですから、「勝ち組・負け組」と言う言葉は潜在的に反感を買っていたと思われ(笑)、使われなくなっていったのだと思います。
しかし社会現象としては実際にどんどん進行していたので、それを表現する言葉として「勝ち組・負け組」にかわり「格差」というワードが一般的に普及した、ということです。
で、この「格差」ですが、今世紀初頭からずっと社会に広がっていたとは言え、私の感覚ですが2012年前後ぐらいから、本質的な意味合いがだいぶ変わってきているように感じるのです。
どういう変化かと言うと
「インプットする人とアウトプットする人の格差」
が広がっているのではないかと言うことです。
ここで言う「インプット」と言うのは、主にネットを中心としたメディアからのインプット(情報の収集・消費・閲覧など)の事で、
「アウトプット」と言うのは、主にネットを中心とした情報発信のことです。(この情報発信にはSNSやブログ、YouTuberのような「動画」も含む)
現代は誰もがネットを使ってインプットはするわけですが、アウトプットをしているかどうか。
さらに、この両者の比重において、アウトプットの比重が大きい人ほど、人生が有利に運んでいくという「格差」が進んでいるということです。
「格差」には、わかりやすい「年収格差」の意味もあれば、「教育格差」「情報格差」「恋愛格差」まで色々とあります。
その中でも特に、上記の「インプットする人とアウトプットする人の格差」は、この5〜6年でかなり顕著になってきていると感じます。
今後も収束するどころか、ますます顕著に格差が大きくなっていく可能性が濃厚です。
実はこの「インプットする人とアウトプット人の格差」の拡大は、今後の経済活動において非常に本質的な性質を持っているので、学校教育もこの流れに合わせて変化させなければならないと私は考えています。
しかし、そもそもこの変化の意味を感覚的に理解できている教育関係の人はおそらくほとんどいません。
何故か言うと、学校教育やこれまでの塾のような形態は、ネットと対比する所のいわゆる「リアルビジネス(リアルの教育現場)」になるので、この変化を理解することが非常に難しいからです。
これまでの教育現場で生計を立てている人が、バーチャル世界のネットで起こっている変化を察知したり、理解することは普通に考えて困難だと思います。
私自身はこの10年ほどネットを中心に活動して生計を立てているので、その変化の歴史と、今後起こる可能性が高いことが一般的な教育関係の方より多分よくわかるのです。
その上で言わせてもらいますと、今後極めて高い確率で「インプットする人とアウトプットする人の格差」が開いていくと考えられます。
その格差というのは、「勝ち組・負け組」が表現していた単純な「年収」を基準にした格差だけでなく、
ワークスタイル(働き方) ・ライフスタイル(生き方)
といった、ある意味で年収以上に、人生において重要な部分の格差までを意味します。
私の感覚では、収入が増えること以上に、ワークスタイル(ライフスタイル)の変化が人生に与えるインパクトは大きいです。まったく別の人生になってしまうので。
多くの人が勘違いするのは、「自分が行きたい(働いている)業界・職種では関係ない」と思ってしまうことです。
上の話は働く業界に関係なく進行している“本質的な変化”なんですよ。だから理解して実践してる人と、理解してない人で「格差」が顕著になっている(今後もなっていく)わけです。
…すみません、もうちょっと具体的に解説したかったのですが、長くなりすぎるので今回はこの辺で。
そもそもこのテーマって興味ありますかね?よかったら感想教えてください。本メールにそのまま返信すれば届きますので。(「興味あり!」「不要です!」の1行感想でもいいです。)
※追記:↑の募集は終了しました。
興味ある人が多い感じなら、このテーマのより突っ込んだ内容については、また近日お話ししたいと思います。
それではまた。