こんにちは、中西です。
前回は、受験の終盤期における
「締め切り効果」について考えてみました。
実はもう一つ、このラストスパートの
時期において思いのほか効果を発揮し
てくれるものがあります。それは、
「ご褒美」
です。
「ご褒美」を設定しておくことが目標の
達成率を高めることは、行動科学や心理学
における多くの実験で実証されています。
で、この「ご褒美」についても「締め切り
効果」と同じで、1日単位や数時間単位の
目標でも効果がありますが、
ラスト数週間~1ヶ月といった長めのスパン
における目標についても、同じように効果
を得られるのです。
だから受験のラストスパートにおいて、
自らが設定した高い目標をクリアしたいと思うなら、
「受験が終わったあとのご褒美」
を設定しておくのが賢いやり方になります。
当たり前ですが、そのご褒美は、自分が
「心からほしいもの(心からやりたいこと)」
である必要がありますので念のため。
内容はプチ旅行でも、卒業旅行でも、
海外ドラマを観まくるでも、ゲームしまくるでも、
漫画を読みまくるでも、釣りに行きまくるでも、
自転車で琵琶湖を一周するでも(滋賀県民限定)、
おいしいラーメン食べ歩きでも、
何でもいいので自分が
“心から楽しみに思えること”
“心からワクワクすること”
であればOK。
必ずしもお金をかける必要もなく、
自分が楽しめることならそれでいいですヽ(´▽`)/
なお、単に受験生活が終わった直後の
タイミングでそのご褒美を堪能する、
ということでもいいのですが、
個人的におすすめなのは、
1,受験がすべて終わったときのご褒美
2,第一志望に合格したときのご褒美
という形で、“2段階”で用意しておく
パターンです。
つまり1は受験の結果に関係なく
「受験生活が終わった段階」
で必ず手に入るご褒美、
2は「合格した場合にのみ」手に入るご褒美、
という形で2つのご褒美を設定するやり方。
1は受験が終わったら必ず手に入るので、
2のご褒美よりはやや控えめなご褒美
(それでも自分としては想像するだけで
ワクワクする内容)を用意し、
2は「合格したら手に入るご褒美」なので、
1よりはちょっと豪華なご褒美にするわけです。
こういう2段階方式でご褒美を用意しておく
と、ラストスパート期における「ご褒美効
果」を最大限に引き出せ、
深刻になりがちな受験の最終章を、その後
のご褒美を想像することでワクワクしなが
ら乗り越えることが可能になります。
親御さんと交渉してもいいと思います。
「お母さん、ご褒美を設定すると
目標達成率が高まるらしいから、
受験が終わったら(合格したら)
ご褒美として○○を買ってくれない?」
みたいな。状況によるので自己責任で
お願いしますが(笑)うまく行けば話が
通るかもね(´-`)
というわけで、この時期においても
「ご褒美」の効果は得られますので、
直前期のパフォーマンスを最大限に高めて
ラストスパートをかけたい人は、
ぜひ積極的に“ご褒美効果”も
利用してみてください。
それではまた。