こんにちは、中西です。
ついに12月に突入して、
大学受験生は来月センター試験
という緊迫した状況ですが、
これまでやってきた参考書や問題集の
進み具合も佳境に入っている人が
多いと思います。
参考書や問題集が中盤〜終盤に
さしかかったあたりで
一度考えておいた方がいいのは、
そこから暗記の大詰めに入る“手段”
をどうするかです。
一番ノーマルなのは、
参考書の間違った箇所・重要事項・覚えにくい項目
などを中心に、何度もその参考書を
超スピードで繰り返していくパターン。
これのメリットは参考書の内容を
ノートなどに書き出す必要がないので
書く手間と時間が省略でき、
繰り返せる回数が多い点。
デメリットは、参考書のどこにその
暗記すべき項目があるのかを探すのに
時間がかかる点と、
本当に覚えたかどうかをチェックしずらい点。
あるいは、
参考書の間違った箇所・重要事項・覚えにくい項目
などをまとめた
「弱点ノート」
を作るパターンもあります。
これにもメリットとデメリットがあり、
メリットは書くことで
記憶が強化できることと
(とくに「覚えにくい項目」)、
弱点部分だけが一箇所に集まるので
試験直前に
「この1冊だけチェックすればいいんだ!」
というシンプルさがある点です。
このシンプルかどうかというのは、
モチベーション(≒やる気)にも
大きく影響するので重要。
逆にデメリットとしては、
書くのに時間がかかってしまう点、
弱点ノートにまとめた分量が増えてくると、
そのノートの中で
「もう覚えたこと」と「まだ覚えていないこと」
を見分ける手間・ややこしさが発生する点です。
最後の方になると、
ノートに書いた9割はもう覚えていて、
まだ覚えていない1割のために
そのノートを持ち続けることになる
可能性が高いです。
そして、最後の方法は
「弱点カード」
です。弱点をまとめたノートではなくカード。
つまり
参考書の間違った箇所・重要事項・覚えにくい項目
などをカードに1枚ずつ書き込む方法です。
このメリットはノート同様に
書くことで記憶が定着しやすい点、
リングで束ねた場合は試験前に
「このカードの束だけ覚えればいいんだ!」
とシンプルに思える点、
そして何より、
「覚えたカードはその都度取り除いていける」
点です。
つまり「弱点ノート」のデメリットだった
「暗記が進むほどノートの中に
『もう覚えたこと』と『まだ覚えていないこと』
が混在してしまう」
というマイナス点を補えるメリットがあります。
このメリットは
試験まで残り時間が少ないときには
非常に大きくプラスに作用します。
また、暗記が進むほどカードの数も
見る見る減っていき、
その減っていくカードの束を見ながら
「これだけを覚えきればいいんだ!」
とシンプルに思える点も大きいです。
くどいですが、この
「見た目で直感的に
残りの覚える分量がわかる」
のは、おそらくカードだけですが、
それが直感的に常にわかるメリットは
相当なものがあると私は考えています。
それぞれのやり方に
メリット・デメリットがあるので、
自分の状況を考慮しながら、
「今から本番までの暗記の総まとめは、
どのやり方が自分にとって最も効率的か?」
を、一度どこかのタイミングで
脳内シミュレーションをしながら
時間をとって考えてみてください。
その考える時間をとることで、
今後のもっとも大事な時期の
暗記のパフォーマンスが決まるのですから、
その時間は絶対に無駄にはなりません。
なんとなく先生の言われるがまま
のやり方をしてるとか、
何も考えずに周りの友達のマネをしているだけ、
というのは最悪に近いので、
ぜひ早めに自分の頭を使って、
改めて直前期の総チェックの仕方は
どれがベストかシミュレーションしてみましょう。
それではまた。