- 2015-10-3
- おすすめ記事, 効率的な時間管理術, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
受験勉強をしていて
もっとも疲れてしまう体の部位は、
言うまでもなく脳です。
ではどうやったら疲れた脳を
一番休息させられるかというと、
これはやはり「睡眠」ですね。
睡眠がしっかり取れていないと、
勉強においてもっとも必要な
「集中力」も「記憶力」も低下します。
つまり受験勉強において、睡眠不足は
「百害あって一利なし」ということ。
これまでOCPや起床報告プログラムなどで
受験生の勉強生活をサポートしてきましたが、
まあみなさん本当に、睡眠をいかに効率的に
とっていくかで日々試行錯誤されていますね。
そこで今回は、睡眠に関して
ちょっと興味深い実験の話を。
実験といっても、科学的・学術的な実験ではなく、
ある個人の方がされた実験です。
習慣化コンサルタントの古川武士さんという方が、
睡眠の重要性を確認するために、
【 1ヶ月間の9時間睡眠 】
にチャレンジされたのです。
寝るのに「チャレンジ」というのも
おかしな気がしますが(笑)、
多忙な社会人が1ヶ月も
9時間の睡眠を確保するのは、
なかなかのチャレンジだと思います。
とにかく「寝尽くす!」のを目標に、
21時~6時の9時間で実践されました。
結果、どうなったかというと、
“奇跡のような生活”
を送れるようになったというのです。
いや~個人的に非常に面白い話でした。
9時間睡眠をとった古川さんに、
一体どんな変化が起こったのか?
彼が9時間睡眠にチャレンジした結果
起こった変化を、
以下に箇条書きでまとめてみます。
◎集中力が劇的にアップした
◎仕事が半分の時間で終わる
◎気の重い仕事が面白いようにどんどん片付く
◎脳のエネルギーが満ちあふれているので苦痛を感じない
◎本を書いたり教育コンテンツを開発する創造力が飛躍的に高まった
◎スキマ時間だけで重要な仕事が終わっていった
◎最大のメリットは、寝尽くすと日中「全く睡魔と戦う必要が無い」上に
「1日使い切れないほどのエネルギーが充電される」
◎起きている間、毎瞬、幸福感を感じる
・・・こんな感じだったようです。
実に興味深い結果ですね。
なんかもうスーパーサイヤ人的な変化をされています。
もし「9時間睡眠」の前フリを聞かずに
上の箇条書きの結果だけを見せられたら、
「これは一体どんな魔法を使ったのですか!?」
と驚愕してしまうかも。
まあ通常の生活で9時間睡眠というのは
なかなか難しいですし、
古川さんも9時間の睡眠をおすすめする
わけではないとおっしゃっていますが、
非常に示唆に富んだ結果だと思います。
今回はあくまで実験だったので、
普段は古川さんは運動の習慣と合わせて
8時間ぐっすり眠るようにされているとのこと。
以前、医学博士の吉田たかよし先生も、
高校では受験生になったら9時間睡眠をするのが
伝統になっていたとおっしゃっていました。
灘高校という日本トップの学校でも、
そうなのです。
余談ですが、アインシュタインも
9時間睡眠で有名ですね。
彼が6時間睡眠だったら相対性理論は
生まれなかったかもしれません。。
私も浪人してからは8時間睡眠を
絶対に確保するようにしていました。
当時は直感的に
「絶対に睡眠は減らしちゃまずい」
と思ってそうしたのですが、
睡眠について学ぶほど、それで完全に
正解だったことがわかりますヽ(´▽`)ノ
こういう「ちょっと多め」の睡眠を
確保するように心がけると、
実は2つのメリットがあります。
私が実際に受験生当時に感じた効果として
1、8時間睡眠を死守しようとする
「緊張感」による集中力アップ
2、実際に8時間睡眠をとったことで
「脳のエネルギー充電」による集中力のアップ
・・・という“二重の効果”で、
ものすごい集中した一日を
送れるようになるのです。
しっかり寝たことで、ちょっと余計に
睡眠時間をとったとしても、
起きている16時間の劇的な集中力の高まりで
簡単に取り返せる感じでした。
一人一人の
体質・状況・環境の違いはありますので、
睡眠時間も個人差はありますが、
十分な睡眠というのは、
その睡眠によって得られる
様々なプラスのメリットはもちろん、
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「中途半端にそこそこの睡眠をとることで
集中力を最大限に引き出せていないという
見えざる機会損失」
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を知らぬまに発生させているリスクも
回避できているということです。
前にも言いましたが、睡眠時間に対する
考え方やその時間の確保は、ある意味で
“駆け引き”
です。
ぜひ受験生のあなたには
睡眠の駆け引きにめっぽう強い、
睡眠ギャンブラー(!)になってほしいと思いますね。
それではまた。
関連記事:9時間睡眠で絶好調が手に入る説