- 2016-4-3
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験勉強のスタート準備
<読者さんからのご感想>
私は現在、法律系の国家資格取得を
目指して勉強しています。
そんな中、なかなか勉強に集中できなくて
悩んでいたところ、中西さんのブログをみつけ
メルマガを購読するようになりました。
睡眠不足だったり惰性で勉強していた自分に気づき、
これまでの勉強法を少しずつ変えていきました。
今回の2度目の受験は失敗しましたが、
前回よりも得点が大幅に上がりました。
以前よりも効率よく勉強できるように
なったからだと思います。
次こそは三度目の正直で必ず合格致します。
今後ともよろしくお願いします。
資格受験生 金次郎さん
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※金次郎さん、ご感想ありがとうございました!
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こんにちは、中西です。
受験で失敗する人の多くには、
いくつかの共通点があります。
その中でもとくに多いのが、
「スタートが遅い」
という点です。
この「スタート」とは、
「受験を本格的に始めるタイミング」
のこと。
つまり自分の中でああだこうだと
言い訳をしているうちに、
なかなか本腰を入れて受験勉強をスタート
させられないまま時間がたち、
いつのまにか最初の数ヶ月がすぎてしまった
・・・・というのが、失敗する人に
多いパターンの1つになっています。
少し前に、同じテーマで
「受験で失敗する人は『決断するのが遅い』」
という話をしましたが、今回の
「スタートが遅い」という話は
前回の「決断の遅さ」ともつながっています。
たとえ志望校や志望学部が
まだ決まっていなくても、
受験勉強は始められるわけです。
とくにほとんどの受験生にとって
「英語」の勉強はどの大学・どの学部を
受けるにしても必要になるわけですから、
志望校・志望学部がまだ決まっていなくても、
とりあえず英語だけでもどんどん進めて行く
ことは可能です。
たとえば受験勉強を本格的にスタートしたのが
5月の二宮君と、7月の櫻井君がいたとします。
二宮君と櫻井君は、現在の実力が全く同じで、
志望校も志望学部も全く同じ、
さらに同じ参考書と同じ問題集を使って
勉強をすると仮定します。
すると、二宮君と櫻井君の差は基本的に
「本格的にスタートした時期」だけになりますが、
5月と7月というこの2ヶ月間の差というのは、
同じ「1学期(夏休み前)」スタートではありますが、
実は想像以上に大きな差 となっています。
なぜなら、受験の本番当日まで
もう1年を切っているからです。
1年以内という短いスパンにおける
「2ヶ月の差」というのは、
とんでもなく大きいのです。
もしこの2人の志望校が国公立大学なら
「受験勉強をできる期間」は、
二宮君は10ヶ月、櫻井君は8ヶ月になります。
なんと勉強に使える時間の長さが
トータルで“2割”も違うわけです。
1点~数点の差で勝負が決まる受験において、
「トータルの勉強時間が2割違う」
というのは途方もない大きな差だという
ことをよく理解しておく必要があります。
実際にはありえませんが、
もし受験の直前期の12月くらいになって、
突然何かの事情で志望校から
「試験日の日程が2ヶ月前倒しになりました。」
なんてアナウンスが届いたらどうでしょう。
「ここから2ヶ月が大勝負なのに、
2ヶ月も前倒しなんて止めてくれ!!」
と誰もが思うはずです。
「直前期の2ヶ月」なら、受験生全員が
どれほど大切かをしっかり理解しているのに、
なぜか「最初の2ヶ月」だとゆったりのほほんと
している受験生が少なくありません。
「受験勉強に費やせる時間」という意味では、
どちらも全く同じ2ヶ月なのに、です。
というわけで、「スタートが遅い」ことは
意外に気づく人が少ないですが、受験では
とても危険であり、致命傷になりかねません。
スタートが遅れるほど、その分だけ
失敗してしまう確率が高まっていく
ことを理解しておきましょう。
受験の最終日(本番当日)は日程が決まっていますが、
いつ本格的に開始するかは完全にあなた次第。
受験のスタート日は、
あなた自身で決められるわけですからね。
あらゆる勝負ごとにおいて当てはまる
“先手必勝”という勝利の方程式は
受験においても全く同じですので
新受験生はこの点を忘れないでほしいと思います。
それではまた。