こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ちょっと前、滋賀の実家に帰省したとき、ひさびさに弟と話をしたんですが、
せっかく久しぶりに会って楽しい会話になるはずが、兄弟の絆(きずな)が引き裂かれるレベルの失礼な失敗をしてしまいました。
最初はなんでもない会話だったんです。
私 「最近、ときどきマックで仕事してるんよ。意外にはかどるよな」
弟 「マジで?へぇ~そうなんや」
私 「思ったより落ち着いて仕事できるわ。」
弟 「落ち着くんや。へぇ。まあオシャレやしな」
私 「オシャレ?まあそうやな、最近のマックって、場所によってはかなり落ち着いた雰囲気のところもあるな」
弟 「え?『場所によって』って何?どの部分?」
私 「だから、マックの店によっては、落ち着く雰囲気の場所もあるってこと」
弟「それ・・・マックって・・・『マクド』やろ。なんやねん『マック』て。めっちゃ東京にかぶれてるやん(`Д´)」
やってしまいました。。。
私はマクドナルドの「マック」のつもりで話していたのですが、弟はマッキントッシュの「マック」の話だと思ってたのです。。この言い間違いがどれほど深刻なレベルかは、関西人にしかたぶんわかりません。
関西人と話すときに、絶対言ってはいけない、
関西人の逆鱗(げきりん)にふれるNGワード
というのがあるんですが、そのトップクラスに君臨するNGワードが、マクドナルドのことを「マック」と言ってしまうことです。
関西では、絶対に「マクド」と言わなければならないのです。
しかも発音もけっして間違ってはいけません。「まいど!」の発音で「マクド」ということ。「Gackt」(ガクト)の発音で「マクド」と言っても嫌みに聞こえます。
いや、実のところ嫌味とかのレベルをはるかに超えて、「マック」という小ジャレた言葉は、関西人にとって「何か俺らの大切なものを東京もんに踏みにじられた」と感じるレベルなのです。存在そのものの全否定に近いのです。
そこだけは、繊細に繊細に注意を払い、絶対言い間違ってはいけなかったのです。
あなたも関西に旅行するときはご注意ください。道ばたで
「このへんにマックありますかね?」
なんて聞こうものなら、胸ぐらつかまれて「東京がなんぼのもんじゃいっ!そのケンカ受けたるわいっ!」ぐらいのテンションでいきなり怒られますから。くれぐれもご注意を。
さて前回は、「受験勉強がはタイミングが重要」というテーマでお話しました。
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受験勉強はタイミングが命
やるべきことを、やるべきタイミングでやる。
これをはずすと、労多くして益ナシ(T_T)、なんてことになってしまいかねません。
逆に、タイミングをしっかり押さえて勉強できれば、1年をとおして非常に効率的に実力がつけられます。
前回、その観点から
▼勉強法の勉強
▼合格体験記の一気読み
を、今のうちにやっておくといいです、という話をしました。
で、この路線でもう1つだけ、これだけは早めにやっておいてほしいということがあるので、今回はそれについて。
何かといいますと、
▼過去問の分析
です。
これも、ぜひ受験勉強に本格的に取り組む前にやっておいてください。
まあその前提として、「志望校の決定」が先にあるわけなんですが。
これについても以前書きましたが、もう志望校はできるだけ早めに決定してしまってくださいね。決定が遅くなるほど、無駄に合格する確率が下がっていきますから。
「過去問の分析」といっても、難しい話ではありません。ポイントはわずかに3つ。
1、どんな傾向の問題が出るか
2、どの分野が出るか
3、どの分野が出ないか
のチェックです。ただそれだけ。そんな何日もかかるような作業ではありません。
もちろん、ゆくゆくは過去問をガンガン解きながら、もっと細かい傾向の分析と対策をしていく必要がありますが、
いまの時点では、まず大まかにでも上記の3点を把握しておいてほしいのです。
たしか「孫子の兵法」の話だったと思いますが
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
という有名な言葉があります。戦うならまず敵のことを知れ、と。
何千年も前から、戦いにおける勝利の方程式は変わらないわけです。原理原則とはそういうもの。これをハズしてはいけません。
受験戦争なんて言葉もあるくらいですからね。これを仮に戦いだとするなら、「敵を知る」ことなく勝とうとするのは、もう無謀といえるわけです。
もちろん、「敵」とは受験生にとっては「入試問題」、つまりは過去問です。
その分析をし、傾向を把握した上で、勉強を進めていく。
これはちょっと考えれば当たり前すぎるくらい、当たり前の話なんですが、
つい目の前に出された学校や塾での課題で手いっぱいになり、それをこなすことで、何か
「受験勉強をやっている錯覚」
に陥(おちい)ってしまう受験生も少なくありません。これは怖い!
学校や塾の課題をいくらやっても、それが過去問の傾向とズレていたら、それは「何もやっていないのと同じ」なのです。
キツい言い方に聞こえるかもしれませんが、それくらいに思ってないと、出された課題をこなすだけで、
なんとなく「受験勉強をやっている気分」になって、合格に近づいていると錯覚してしまいますから。
志望校の過去問と関係ない勉強をしてる時間は、受験勉強を何1つしていない時間。
気持ちとしては、それくらいに思っておいたほうがいいです。
ぜんぜん関係ないことをやっているのに「受験勉強をやっている気分」になるという、最悪の自己満足に陥らないためにも、
ぜひ今のうちに過去問を分析して、
1、どんな傾向の問題が出るか
2、どの分野が出るか
3、どこが出ないか
を把握した上で、そこに焦点を合わせた受験勉強に取り組んでいただきたいと思います。
P.S
あの会話の1週間後に、弟と仲直りしました