- 2016-11-5
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 参考書学習テクニック
こんにちは、中西です。
前回、
「飽き」によって参考書をすぐに
新しいものに変えてしまう失敗パターン
についてお話しましたが、
実は、もう一つ別の理由で参考書学習で
失敗するパターンがあります。
それは、
「1冊だけだと内容に漏れがある
かもしれないから不安」
という理由で、複数の参考書を手に入れて、
それらを全部同時にやろうとするパターン
です。
受験生心理を考えればその不安はよくわ
かるのですが、
「この1冊だけでは、もしかしたら漏れがあるかも」
という理由で複数の参考書をやっていく
のは、極めて非効率であり、ある種典型
的な失敗一直線パターンといっても過言
ではないです。
なぜかというと、多くの場合、「記載もれ」
があったとしても、それは全体から見れば
わずかであることが大半で、その
「記載の不足分で点を落とすリスク」
より、
「複数やるべき参考書があることで
『繰り返す回数が減る』リスク」
の方が、ほとんどの場合において
圧倒的に大きいからです。
「記載もれ」があったとしても、その分
については問題集や過去問をやりながら
追記していく(覚えていく)こともできますし、
どうしても不安でもう1冊(orそれ以上)
やりたいなら、まず目の前の1冊をほぼ
完璧に終わらせてから次に行く方が
いい場合が大半です。
1冊しっかりやれば、2冊目を終わらせる
スピードもずっと早くなります。すでに
1冊分の力がついているからです。
ところが不安になって「複数の参考書を
同時にやっていく」というパターンだと、
1冊分の実力をつけるのに倍ほども時間が
かかってしまうのです。
そんな状態が長く続くので、かえって
不安が長引くことになります。
最悪、1冊もしっかりやれずに、全部が
中途半端なまま試験本番に突入もありえます。
そうなるともう「記載漏れ」の不安
どころじゃない状況になってしまう(°□°;)わけです。
これでもピンとこない人は、極端な話、
5冊とか10冊を同時にやっていったら
どうなるかを想像してみたらいいんじゃ
ないでしょうか(笑)。
私は受験は“心理戦”であり“駆け引き”
でもあると思うのですが、まさにこうい
った部分がそれに当たりますね。
参考書学習は「中途半端にやる」のが
1番成果が出にくいです。
一つ一つ、しっかり潰していくイメージを
忘れないでほしいと思いますね。
それではまた。