- 2013-6-29
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 志望校・進路の決め方
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
多くの人が、「好きなことを仕事にしたい!」と思っているわけですが、
この「好きなことを仕事にする」というのは、私の知る限り、言葉で書くほど簡単に誰もがあっさり実現できるようなシロモノではなく、
それ相応のプロセスを踏んでいかないと、その理想の仕事を手に入れることはほとんど不可能なものです。少なくとも、いつのまにかふって沸いてきたヾ(´▽`)ノなんてことはありえません。
大学受験生であれば、これまでの人生は勉強がメインだったわけですが、学生として勉強するという行為は、小学生の義務教育からはじまっているわけで、
勉強自体は、ハッキリ言ってかなり「受け身の姿勢」でも無理矢理やらざるをえない環境がそろっているので、
なんとなく親や先生が言われるままに生きていても、学生としては別に不便のない生活を送ることはそんなに難しくありません。
ところが、「好きな仕事」を手に入れるというのは、学校から無理矢理やらされる勉強のようなものではなくて、
自分で体験して、考えて、感じて、選んで、つかみとっていくしかないわけです。
そのプロセスをすっとばして、「好きな仕事」につくことは不可能です。「好きな仕事っぽいもの」に人生を捧げることになるでしょう。まあ、「ぽいもの」ならまだいいほうかもしれません。ひどい場合には、
「いいところにお勤めですね」と親戚や近所の人に言われるためだけに、大切な人生を捧げるウ○コみたいな人生になるでしょう。
あるいは「こんな時代に、まだ『いいところ』で働けるだけでもラッキー」という考え方もあるのかもしれませんが、なんとも自分の命を安く見積もりすぎてやいませんかね。
話を戻しますが、そんな「好きなことで食っていけるほど現実は甘くないんだよ」みたいに何だかわかったようなことを口走る大人にならないためには、
当たり前ですが、どこかの時点で、本当に心の底から「好き」だと思えるもの(や体験)にあらかじめ出会ってないといけないわけです。
ところが、その「好き」だというもの(体験)は、何かある決まったタイミング(たとえば就職活動中など)に狙って見つかるようなものではないですからね。
おおざっぱな表現で申し訳ないですが、それに出会うためには「いろいろな経験をしてみる」以外にないです。
これは確率論ですから、より「正解」(=本当に好きなこと)に近づくためには、単純に多くの経験だとか新しい試みをしているほうが、正解を見つけられる可能性は高くなります。
ただ、それって本当に「いつ見つかるかわからない」もので、別に大学卒業までに見つからなくても、25歳、30歳、35歳、40歳、それ以降で見つける人もいるわけです。
そして、それでも全然遅くはないのです。大昔の孔子ですら、惑わなくなったのは四十ですから。
とはいえ、早く見つかるに越したことはありません。
早く好きなことに出会いたいなら、何かをやりながら、つねに「自分の心が喜ぶ瞬間」に敏感になるように心がけてください。
「好きなこと」が見つかる時というのは、あるとき、あきらかに他のことをやっている自分とは違う「喜び」を感じるものです。
喜怒哀楽の「喜」ですね。形容詞でいえば「楽しい!」と感じる瞬間です。
「好きな仕事」というのは、この「自分の心が喜ぶ瞬間」の延長線上にあるものです。
その瞬間に出会うのは、別に何かの仕事をやっている時とは限らないです。
社会人の方であれば、仕事中に見つかることもあるかもしれませんが、プライベートの遊びなどの中で見つかることも多いですから。
だから、まだ「好きなこと」を見つけていない人にとって大事なことは、
1、浅い経験でもいいので、なるべくいろいろやってみる
2、明らかに他と違う「自分の心が喜ぶ瞬間」に敏感になる
この2つがポイントになります。
この2つを心がけていれば、そんなに遠くない将来、「好きなこと」が見つかる可能性はかなり高くなります。
「好きなこと」を仕事にしたいなら、受け身の姿勢では不可能です。しかも、積極的な姿勢でいても、すぐに見つかるとは限りません。それが現実。
「好きなこと」の話というのは、世の中には耳障りのいいことオンリーしか言わない本やセミナーがてんこ盛りありますが、まあなんといいますか・・・・商売上手ですな。
得意の(?)毒舌は頑張ってこのへんにして、とにかく比較的長い目で、まずは主体的に自分と向き合いながら、
常に「自分の心が喜ぶ瞬間」に敏感になるようにしてみてください。
すぐにその瞬間に出会えればラッキーですが、「何年かかっても見つけてやる!」という長期的視点が何より大事です。
正直、この話はいろはの「い」レベルの話なのですが、この「い」の部分のマインドセットがずれていると、もういろいろズレまくって行きますからね。
「自分の心が喜ぶ瞬間」に敏感になりましょう。何年かかっても。
そのうち明らかに他のことをやっているときとは違う「自分の心が大喜びする瞬間」に必ず出会えるはずですから。いや、好きなことを仕事にしたいなら、そう信じて進むしかないのです。
最後に、私のお気に入りの一言で終わりたいと思います。
「人生とは、好きなこと探しである」 田原総一朗