- 2013-12-17
- おすすめ記事, センター試験対策, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 過去問の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
これは受験全般に言えることですが、とくにセンター試験は「解く時間が勝負を決める」という要素が大きい試験です。
問題に奇問・難問はほとんどない分、いかにスピーディに解いていけるかが強く問われます。
「時間さえあれば解けたのに・゚・(ノД`;)・゚・」というのは、センター試験では残念ながら言い訳にしかなりません。
そこで多くの受験生は、センター試験の過去問を解くときや問題演習をするときに、時間を計って解いていくわけですが、ここで少し注意しておいてほしい点があります。
センターの問題を解くときに時間を計っている人は、「大問ごとの制限時間」を意識しているかと思います。
そこまではいいのですが、このときにトータルの制限時間を大問の数で割ったり、大問ごとの問題量などを考慮して導き出すと思いますが、
その自分の中で設定した「大問ごとの制限時間」の合計=「トータルの制限時間」となってはいけない、ということです。・・・意味わかりますか?
わかりやすい教科で説明しますと、国語はトータルの制限時間が80分で、その中で評論、小説、古文、漢文の4つの科目をやる必要があります。
ここで、単純に80分を4で割って「1科目につき20分でやる!」と考え、問題を解くときに制限時間20分で解いていくと、本番で足元を掬(すく)われるよ、ということ。
もう少しリアルに言うと、まず「評論、小説、古文、漢文」の4つは同じ制限時間にはならないはずですからね。
一般的に漢文は、評論や小説よりも早く解き終わります。だから、まず漢文は20分以下にした方がいいわけです。こういうことが、どの教科にもあるわけです。
このあたりは個人差もあるので、どの教科も自分で自分なりの制限時間を大問ごとに設定しておく必要があります。
この例の場合、仮に漢文の時間を少し減らすことをふまえたとして、国語の80分の配分を
評論25分、小説20分、古文20分、漢文15分
としたとします。ではこれでOKかといえば、まだこれでは危ないのです。この制限時間で問題演習を続けていると、本番でつまずく危険性が高まります。
今、私が何を言いたいのかわかるでしょうか?
この時点でピン!と来た人はしっかりセンター対策ができていると思います。「中西さん、アレを言いたいわけね(゚~゚o)」と思ったのなら、たぶん大丈夫。
しかし今、「この時間配分で何がダメなの?」「中西さん、もったいぶって何が言いたいんだ?」と思った人は、黄色信号がともっております。たぶん。。上の時間配分では、“何か”が抜けているわけですよ。
・・・はい、もう言いますね、抜けているのは何かと言えば、
【 見直しの時間 】
です。これが思いっきり、抜けています。
これ、私が高3の時もそうだったのですが、「見直しタイム」というのをあまり真面目に考えていませんでした。そんな昔の私みたいな「見直しタイムなんてすっかり忘れてた(;`O´)」という人が毎年少なからずいるのです。
しかし、センター試験も含め受験においては「見直しタイム」は必須です。
どこでどういうミス(マークミス、マークのズレ、問題の勘違い、凡ミスなど)を起こしてしまっているかわかりません。それをふまえた形で過去問なり問題演習をしておかないといけないのです。
何も見直さないで、問題を解いている最中に、終了の時間が来てしまうのは最悪に近いです。
「見直しタイム」をどれくらいに設定するかはあなたの裁量になりますが、上の例の場合、仮に各科目1分ずつでも、合計4分の見直しタイムが発生します。
80分の制限時間で4分は大きいです。しかもこれは各科目につき1分だけで考えた場合の見直し時間です。もっと時間をとるなら、4分どころではなくなります。
だから、大問ごとの制限時間を「評論25分、小説20分、古文20分、漢文15分」と設定しただけでは足りないのです。
4つとも全部見直しタイムを1分にするとしても、「評論24分、小説19分、古文19分、漢文14分」にしておかないといけません。
2分なら「評論23分、小説18分、古文18分、漢文13分」です。この制限時間の差はとても大きいです。中途半端な数字に見えますが、この時間で練習しておかないといけないのです。
繰り返しますが、センター試験は「時間が勝負」の試験だけに、時間配分には細心の注意をしておく必要があります。
その意味で、事前に見直しタイムも「大問ごと」にしっかりと決めておくのは重要です。重要というか必須です。
見直しタイムも含めて、あらかじめ制限時間をリアルに詳細に詰めた上で、本番までに念入りに何度もシミュレーションをしておいてほしいと思います。
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