- 2022-12-30
- 受験が終わった後について, 受験の意味を考える, 受験を突破するマインドセット, 大学生活について考える, 志望校・進路の決め方, 経済の話
こんにちは、中西です。
ここしばらく、「2023年は世界経済・日本経済が非常に厳しい状況になる可能性が高い」と言う話をしてきました。
(その根拠・兆候は多数ご紹介してきましたが、もしまだチェックしていなかった方は、ここ2週間くらいのメルマガを読んでみて下さい。)
前回の最後にも言いましたが、来年はマクロ経済的には世界は大不況になる可能性が極めて高く、
そうなった場合、もともと緊縮財政で経済がズタズタの日本は、当然ながら大きな被害を受けます。
何度も言うように(長期国債と短期国債の金利が逆転する)「逆イールド」という異常な現象が今年発生した以上、
来年から遅くとも2024年の春ごろまでに、世界的な大不況になる前提で考えておくべきなのです。
(逆イールドは過去50年における6回の大不況の直前に、100%の確率で発生しているため)
最大の問題は、かりに運良く奇跡的に、世界的な不況が発生しなかったとしても、残念ながら日本だけは、今後も経済がズタズタに崩壊していくのは完全に確定していることです。
財務省が存在し、自民党が与党である限り、この狂った緊縮財政の構造は変わりません。
財務省を解体し、絶大な権力の源となっている「税収を予算として管理・配分できる権限」を剥奪し、単に税金を徴収する仕事しかさせない「歳入庁」を作るか、
自民党の政治家が突然豹変し、財務省に反旗を翻し、「正しい財政観に基づく積極財政」の政策に転じるか。
あるいは、国民の多数派が「正しい財政観」を理解し、それを標榜する野党がどこかを見抜ける判断力を持ち、その野党に政権を任せて育てようとまで考えるか。
これぐらいしか、日本が30年続く衰退から逃れる道は無いと思います。
マスコミが総出で統一教会を批判したように、財務省を総攻撃して、連日「財務省こそが諸悪の根源である事実」を、自分たちに都合の悪いことも一切隠さずしっかり報道すれば、少しは可能性はあるでしょうけど。
しかし、そんな楽観的なシナリオは個人的には全くありえないと思います。
たとえば、社会人になる年齢から30年間一度も働かないで、親のスネをかじって生活してきたニートのおっさんがいたとして、
その50過ぎのおっさんが突然、「親のスネ」という特権(既得権益)を自ら捨てて、自分の損得感情も捨てて、大きなリスクを取って、日本のために身を捧げて粉骨砕身で働き始める可能性はあり得ますかね?(-。-;
例えが微妙だったかもしれませんが笑、要は、根本から腐りきって何十年も経過している組織と言うのは、もはや自らの自浄作用で変わる事などありえないと言うことです。
ところが、国民の半数は投票に行かないわけですよ。今の日本で投票に行かないと言う事は
「私は自民党と財務省の小役人連中に、必死で働いて稼いだお金を極限まで奪われ、人生を破壊され、命を奪われても全くかまいません!」
と両手を挙げて宣言しているのと変わりません。
そんな国民が半分もいたせいで、自民党と財務省は国民を舐めて図に乗りまくり、
今や国民負担率(収入に占める税金・社会保障の負担の割合) は48%にもなっています。江戸時代の最悪の五公五民と変わらない惨状になっているのです。
ただし、希望もゼロではありません。
日本と言う国家単位で見ると、この国には希望はまるでありませんが(つД`)、
こういう時代でも、生き残る人・勝ち続ける人は、一定の割合で常にいます。
バブル崩壊の時も、ITバブル崩壊の時も、リーマンショックの時も、マクロ経済的にはとんでもなく大変な状況に陥っていましたが、
ミクロレベルの個人単位で見れば、そんな状況でもちゃんと勝ち続けた人はいるわけです。
あるいは(私がそうでしたが)、そんな大変な時代に「何をやるべきか」を長期的な視点で見極め、その時は貧乏で苦しんでも、実力を磨く経験値を増やしていった結果、
その後の人生は非常に楽になったヽ(´▽`)/ という人も、一定の割合でいます。
来年以降、「令和恐慌」の時代に突入しても、このパターンは基本的に変わらないと私は考えています。このパターンとはつまり、
「大変な時代でも、生き残る人・勝ち続ける人・将来のために実力を磨き続けて後にうまくいく人が、必ず一定の割合でいる」
という、いつの時代もほぼ変わらないパターンです。
では、そんな大変な時代でも勝ち残る人・生き残る人の本質的な共通点とは何か?
それを少し考えてみたのですが、私が思うに、それは2つありました。
1.自分の「市場価値」を高めている人
2.その価値を「お金に換える力」がある人
…本質論なので少し抽象的ではありますが、結局突き詰めるとこの2つなのかなと。
これは会社員とか、経営者・個人事業者とか関係なく、この2つを持っている人はどんな時代でも生き残れるし、勝ち続けられるし、もっと言えば、
そんな大変な不況の時代でも稼ぎ続けられる人
になります。
あなたは上記の2つは、セルフチェックで自分はどの程度あると思いますか。
この年末年始、普段より時間はあると思いますので、よかったらそれを少し時間をとって考えてみてください。
時間に余裕のある時にしか、なかなか突っ込んで考えられない深く重要なテーマってありますからね。
年末年始というのは、1年でそういうことを考えるのに最も適しているタイミングだと思います。
それではまた。