- 2025-2-28
- 受験を突破する健康管理術, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
大寒波で一番寒かった週の前半を乗り越え、少しずつですが暖かくなってきました。
いよいよ冬が終わり、3月に入りますが、人によってはこの3月から非常に憂鬱な時期になるかもしれません。
そう、3月にピークを迎える「花粉症」です。
花粉症になると、日中の勉強や仕事にも支障をきたし、集中できなくなるので、本当に大変ですよね。
花粉症の人の割合を調べてみたところ、2019年のデータでは約42.5%、つまり約2人に1人が花粉症だそうです。
有病率の推移を見ると、
1998年:19.6%(約5人に1人)
2008年:29.8%(約3人に1人)
2019年:42.5%(約2人に1人)
と、10年ごとに1割ずつ増加していることが分かります。
1割と言うと1000万人ぐらいですからね。10年ごとにこれだけ患者が増えているわけです。これはとんでもない被害スピードだと思います。
キャノングローバル戦略研究所の主任研究員の記事によると、
「花粉症は史上最大の公害」
とのことです。
日本全国で花粉症が蔓延した原因は、1950年以降の拡大造林という国策にあります。
1970年以降に植林されたスギ林から、現在も大量の花粉が飛散し続けているのです。
つまり、これは政府の政策ミスによる公害であり、「政府主導でスギの人工林を伐採するべき」というのは、まったくその通りだと言えます。
ちなみに、私の父もある時期から花粉症に悩まされ、症状を抑えるための注射を打ったところ、リウマチになり、今でも歩きづらそうにしています。
薬を打たないと痛みが出てしまう体になってしまいました。
これは公害と薬害の被害者ではないかと考えています。
こういったことを思うと、本当に許しがたいですね。
私自身、これまでは花粉症に悩まされたことはなかったのですが、
ここ数年、この時期になると目がかゆくなったり、鼻がムズムズすることがあり、非常に恐怖を感じています(-_-;)
「体に蓄積された花粉が、ある一定のピークを超えると発症する」
という話を聞いたことがありますが、そうだとすれば年齢とともに発症するリスクは高まるということですよね。
花粉が体に蓄積しないよう、この時期はなるべく外に出る時間を減らしています。
花粉症は2月頃から飛散し始め、ピークは3月~4月にかけて訪れます。
特にスギ花粉の飛散が多く、ヒノキ花粉はスギ花粉よりも飛散期間が短く、3月中旬~5月中旬にかけて集中するそうです。
つまり、2月~5月のゴールデンウィーク頃までが、強いアレルギー症状に悩まされる人が多い時期だと言えます。
特にピークは3月~4月でしょう。
そこで今回は花粉症の発症を抑える可能性がある研究をご紹介します。
結論から言いますと、
【 1日1杯の緑茶が花粉症を抑える可能性がある 】
ということが判明しました。
※参考:本記事下部に記載
これは順天堂大学の研究で、緑茶やその他のお茶(番茶・ウーロン茶・紅茶)とスギ花粉症の関係を調べたものです。
宮城県と岩手県の40歳以上の約6万人のデータから16,623人を抽出し、分析を行いました。
調査では血液検査によってスギ花粉抗体を測定し、お茶の摂取頻度を
週1回未満・週1回~6回・1日1回以上
の3グループに分類しました。この調査の結果、
「緑茶を1日1回以上飲む人は、スギ花粉抗体が少ない傾向がある」
ことが分かりました。
つまりスギ花粉症の発症リスクが低いということです。
一方でほうじ茶・ウーロン茶・紅茶には同じ効果は見られませんでした。
つまり、緑茶をよく飲むと、スギ花粉アレルギーのリスクが低くなる可能性があるというわけですね。
お茶の中でも緑茶だけが効果があって、それ以外には効果がなかったのも興味深いです。
私自身、先日もお話しした通り、ブラックコーヒーはよく飲みますが、緑茶はほとんど飲みません。
しかし、最近花粉に敏感になっている実感があるので、今回の研究を受けて、ブラックコーヒーの代わりに緑茶を飲んでみようかと思います。
花粉症に悩まされている方や、これからの発症が心配な方は参考にしてみてください。
※参考
Relationship between tea intake and cedar pollen allergy: a population-based cross-sectional study.
https://pmc.carenet.com/?pmid=39943933