- 2022-11-10
- 勉強のやる気アップ法
こんにちは、中西です。
夢や目標を実現したいときに、
「リアルな理想のイメージを持ちましょう!」
などと言われることがよくあります。
確かに、理想を実現した後のポジティブなイメージを持つと気持ち良くなりますが、そういうポジティブ思考だけではダメだと否定する研究者もいます。
その中でも有名なのはニューヨーク大学のモチベーション研究所の室長ガブリエル・エッデン博士で、彼は目標達成のテクニックとして
「メンタル・コントラスティング」
と言う手法を考案しています。
これはその名の通り、メンタル(精神)をコントラスティング(対比)で見ると言うものです。
対比とは、達成した後のポジティブな部分ばかり目を向けるのではなく、
「目標達成のプロセスで『計画がうまくいかなくなる』などのネガティブな側面にもしっかり目を向ける」
と言うことです。
ガブリエル博士によると、その方がモチベーションは続くようです。また現実的に起こり得る障害を予想できるので、その対策を考えることによって、行動に対するさらなる意欲の高まりが生まれるとのこと。
このバランスを取ることを「メンタル・コントラスティング」と言うわけですね。
もともと自然にポジティブな側面とネガティブな側面に目を向けることができる人は当たり前のことに聞こえると思いますが、「ポジティブな部分しか見ない」タイプの人も結構います。
受験勉強や仕事にしても、計画がうまくいくことしか考えないとか、健康面でも自分が病気になる事は一切考えないとか、投資やギャンブルにしても、自分が負けることは全く考えないとか。
こういう人は、一定の割合でいて、大体はうまくいかなくなることが多いです。それはポジティブな面しか見ようとしないからですね。
もし何かうまくいっていないことがある人は、「ネガティブな部分」から目を背けていなかったか、一度振り返ってみてください。
それではまた。