- 2018-4-10
- おすすめ記事, 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
ここ数日は睡眠関係のお話をしています。
▼9時間睡眠で絶好調が手に入る説
▼ストレスで眠れなくなる人、眠くなる人
▼睡眠不足は太る
今回もこの流れで。
前回は睡眠不足は「太る」という話でしたが、もう一つ睡眠不足がもたらす危険なものがあります。
それは「老化」です。
人間の寿命を知る上で、一番正確な指標となると言われているものが「テロメア」 というものです。
テロメアは染色体の端っこに存在していて、染色体の破損やほつれを防ぐ働きがあります。
このテロメアは年齢を重ねるにつれて減っていき、最後は消えてしまいます。この時点で細胞の分裂が止まるのですが、 それがいわゆる「老化」です。
なので簡単に言うと テロメアの長さを縮めてしまう= 老化する、ということになるのです。
カリフォルニア大学の研究によると、このテロメアを縮めるスピードを加速させてしまう最大の原因が「寝不足」であることが明らかになりました。
アメリカの睡眠の専門家が著わした「スリープ」(ダイヤモンド社)によると、 この寝不足による老化現象というのは、若い人でも起こるということです。一部抜粋しますと、
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「10代から20代前半にかけて体に必要な睡眠を顧みない生活を送ると、体はそれにすぐ慣れるものの、知らず知らずのうちに老化が加速する。(中略)
細胞の分裂が止まるとどうなるか。これまであったエネルギーが突然なくなる。体調を崩す頻度が増える。
体のあちこちが痛み出す。体重を落とそうとしてもなかなか落ちなくなる。
70代や80代の人の話をしているのではない。20代後半でそういう経験ある人が大勢いるのだ。
老化のスピードを自らの不注意で加速させているというのに、そうと気づける人はほとんどいない。
この事実を、今すぐ子供たち(特に高校生と大学生)に伝えてほしい。
彼らの先に待ち受ける長い年月を健康で丈夫な若々しい身体で送るためには、絶対に知っておく必要がある」
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・・・ということなので、高校生・大学生の読者さんが多い本メルマガで紹介したわけですが(笑)、
若いので気づきにくいだけで、睡眠不足は老化を確実に促進させるということです。
「エネルギーが突然なくなる。体調を崩す頻度が増える。体のあちこちが痛み出す。」ということでしたが、 前回までの話もふまえると、これに加えて、
ホルモンバランスが崩れる、太る、肌が荒れる、 記憶力が低下する、集中力が低下する
・・・ということで、はっきり言って睡眠不足はろくなことになりません。
冷静に考えてみれば、こんなに高性能で複雑な肉の塊(人間の体)が、ずっと問題なく正確に動き続けていること自体、すごいことだと思います。
どうしたってその性能を維持するための「充電タイム」が必要になるのは当然です。
スマホやパソコンや自動車などと同じですね。高性能だからこそ休ませないといけない。
人間にとって、その絶対不可欠な充電タイムが「睡眠」になります。
それではまた。