- 2014-3-15
- おすすめ記事, 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私の自宅は都内のわりと賑やかなところにあるのですが、
そのおかげで、近所には勉強や仕事で使えるカフェが十数店あります。
1日に何軒かハシゴすることもあるのですが、お店とお店の移動時間は、徒歩でいうと5~15分くらい。
この距離間でハシゴするなら、「自転車」が一番効率的だと思い、
引越し当初はよく自転車を使って移動していました。
ところが、これがどうも調子が良くありません。
徒歩にして5~15分の距離を自転車で移動すると、
移動時間はあっというまです。たしかに時間的には効率的でした。
しかし、カフェAからカフェBに移動したあと、
どうもカフェBでは勉強も仕事もはかどらないことが多いのです。
そんなある日、自転車のタイヤがパンクしてしまったので
数日ほどその距離を歩いて移動したところ
移動先のカフェで、ずいぶんと集中できるのがわかりました。
徒歩で移動すると、たしかに時間的にはロスが発生するのですが
歩いた分だけあきらかにはかどるのです。
結果的に、トータルで見ると歩いた方が自転車よりよほど
生産性が高まることに気づき、それ以来、
カフェ間の移動は徒歩で行うようになりました。
実は、この私の判断が正しかったことを
証明した調査あります。
デンマークのある2つの大学が合同研究チームを作り、
5~19歳までの児童・生徒約2万人を対象に
運動の習慣についての調査をしました。
その結果、学校まで車で送ってもらっていた子や
電車・バスなどの交通機関を使って通学していた生徒より、
徒歩や自転車で通学していた生徒たちの方が、
勉強の集中力が高く、成績も良かったことがわかったのです。
ようするに運動量がカギで、運動量が多いのは
【 交通機関<徒歩・自転車 】
となるので上記の結果が出たわけです。
で、私のカフェ間の移動はさらに細かく、
自転車はごく短時間だったため、徒歩と自転車の比較で
【 自転車<徒歩 】
という運動量だったので、徒歩のほうがはかどったわけです。
しかも驚くべきことに、この調査では、
通学時の運動が、「約4時間後の集中力」にまで
反映されていたのです。
この調査は、もともと朝食が集中力に影響する仮説を
証明するためのものだったのですが、
「朝食」より「通学の運動」のほうがはるかに集中力アップに
影響を与えていたことがわかったのでした。
時間を有効に使おうとして乗り物に頼りすぎると、
集中力が落ちて、逆に効率が悪くなるので要注意ですね。
徒歩というのはたしかに遅いわけですが、
けっして無駄な時間ではなく、むしろ
“エネルギーの充電タイム”
くらいに考えるのが、ちょうどいいのではないかと
今では思っています。
よほど徒歩と乗り物で時間差があるなら別ですが、
多少の時間差ぐらいであれば、健康やダイエットにもいいですし(笑)
なるべく歩いて移動するのがおススメですね。