- 2017-4-19
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~中上級編~, 授業・予習・復習ノウハウ
こんにちは、中西です。
4月に入って新しい授業が一斉にスタート
した人も多いと思いますが、
学校であれ塾であれ、残念ながら
「先生の当たり外れ」
というものが存在します。
私自身は学生時代をとおして、住んでいた
地域ではトップの進学校(←田舎なので大
したことない)・知名度の高い大学・
全国展開する有名塾・有名予備校などに
一通りぜんぶ通ったのでわかるのですが、
学校や塾の知名度には関係なく、もうどこ
の“スクール”においてもこの
「先生の当たり外れ」
は必ずありました。
面白いのはド田舎の山のふもとにあるよう
な小さな塾でも、非常にわかりやすく楽し
い授業をする教え方の上手な先生がけっこ
ういることもあれば、
どことは言いませんが「こんなに金払った
のに、こんな授業しかできないのかよ!
ヽ(`Д´)ノ」と授業のたびにキレそうにな
るような先生が多い“スクール”もありました。
また私自身は過去に“逆側の立場”だったこと
もあり、塾の講師をしたり、家庭教師派遣と
個別指導をやっている会社にもいたことが
あるので、一般的な業種の人よりも内部事
情には詳しいと思います。
運営ノウハウも全部わかっておりますので、
「家庭教師派遣会社を立ち上げろ!」
と命令されたら、立ち上げる自信が
あります(^^)
なので教育業界における先生業の裏側は、
普通よりは多少詳しいと思うのですが、
「先生の当たりはずれ」はほとんど
必然的なものではないかと思うのです。
これは今考えてみればあたりまえなのです
が、最低限の教えるスキル自体は学校や塾
側の研修で先生達にレクチャーできたとし
ても、
そこから先はもう先生個人の腕前や意識に
かかっているからです。
そんな先生個人の腕前・意識によって左右
される領域はかなり広いため、先生間の力
量の差というのがどうしても出てしまうと。
これは別に学校や塾に限らず、そもそも先
生業というのがそういう個人差が出やすい
職業なのでしょう。
なので、あなたが今現在学生で、この4月か
らたくさんの新しい授業が一斉にスタート
した場合、
ほぼ確実に「先生の当たり外れ」に遭遇し
てしまうはずです。
ちなみに「外れ」の場合は、だいたい最初
の2~3回でもう「こりゃ外れだ」とわかる
ことが大半なので、そろそろ判別できてき
た人も多いはず(ノД`)
問題はそんな教え方がヘタな先生に出会っ
てしまった場合に、どう対処するかです。
1つは、もう「捨てる」というパターン。
高校の授業ならその授業を内職タイムにする。
予備校の授業ならそもそも出席しない。
(大学は単位があるので出席しないで友人に
ノートを借りる。)
対応策は状況によりますが、ともかく「真
面目に授業を受ける」を放棄するパターンです。
このとき大事なのは、「せっかくお金を払
っているのだから」といった形で元を取ろ
うとする思考に注意すること。
こういった、
「過去にかけたお金・時間・労力を考えて
しまうことで、合理的な判断ができなくなり、
その後の意思決定にマイナスの影響を
及ぼしてしまう人間心理」
のことを
「サンクコスト効果」
といいます。
これは経済学の用語ですが、心理学用語
でも、ほぼ同じ意味で「コンコルド効果」と
も言われます。
ひらたくいえば、「もったいない」と考えて
しまって、結果的に損をする心理です。
「もったいない」という気持ちはよくわかるの
ですが、本当にヘタな先生の場合、頑張って
授業を受けても元はとれないことが多いですし、
膨大な時間をムダにする可能性が高くなります。
大事なのは最終目的(受験生は「合格する
こと」)を達成することですから、不要な
授業だと判明したら、
お金をかけていても、思い切って
「捨てる」方が賢い選択になる可能性が
高いのです。
もう1つは、あきらめて
「考え方」を変えるということ。
つまり
「勉強というのは自学自習がメインであり、
それを補完するのが授業である」
という認識に立ち返るわけです。
そこに立ち返れば、
「結局勝負を決めるのは、学校が終わって
から一人で行う自学自習だ」
という勉強法の基本を強く認識できます。
そもそも先生の教え方に憤慨するのは、ど
こか受験勉強に対して受け身になっていて、
「先生に引っ張っていってもらおう」
「自分で考えるより先生の言うとおりに従いたい」
といった先生への依存心があるから、
ともいえるわけです。
ハナから当てにしなければ、たとえ教え方
がヘタな先生に当たっても、
「まあどうせ勉強は自学自習で頑張るからね」
と開き直れます。
というわけで、残念ながら「教え方がヘタ
な先生」に当たってしまうのは、ある意味
“学生の宿命”といえるほど確率が高いも
のなので、
そういう授業に当たったら、いつまでも憤
慨したり、いつまでもダラダラ授業を受け
るよりは、
自分から上記のような対処をして早めに
ケリをつけてしまう(見切りをつける)
ことをおすすめします。
それではまた。