- 2016-9-17
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こんにちは、中西です。
大学受験生は毎日がんばって受験勉強を
していると思いますが、そもそもなぜ
受験勉強をしているのでしょうか。
「第一志望の大学に行くため」
というのが一つの答えになるでしょうが、
あなたはその回答に満足していますか?
学校や塾でそれ以上の話をされることは、
まあほとんど無いでしょう。
しかし、あなた自身が「第一志望の大学に
行くため」という目的で思考を停止し、
“それ以上のこと”を一度も考えたことが
ないとしたら、個人的には少し問題では
ないかと思っています。
その理由は、
「なぜ大学に行く必要があるのか」
という根本的な疑問が残っているからです。
これについての「明確な納得の行く回答」
をあなたは持っているでしょうか。
素朴な疑問ですが、その回答を自分なりに
でも持っていないとしたら、なぜ受験勉強
ができるのでしょうか?
残念ながら、この
「なぜ大学に行けなければならないのか?」
「大学に行くことにどんな意味があるのか?」
という、私に言わせればこんなごくごく
基本的な問いについてすら、世間の大半の
学校や塾では説明してくれないのです。
で、いきなり志望校を決めさせられ、
いきなり模試を受けさせられ、いつのまに
か受験勉強を進めている受験生が山のようにいると。
そんな成り行き任せのまま、みんなと同じ
ように、みんなに合わせる形でなんとか
受験を突破できたとしても、
そもそもが成り行き任せだから、大学生活
もみんなと同じように過ごすことになります。
結果、どういうことになるのか?
先日のニュースで
「大卒の就職率は23年ぶり74.7%」
という報道がありました。つまり、大卒の
就職率が昔に比べて非常に良くなってきて
いる、という“朗報”です。
実際、世界の主要国の若年層失業率を見て
も、現在日本は主要国中もっとも低いのです。
就職率が改善している理由は簡単で、
「人手不足」の時代に突入したから。
そしてその「人手不足」の状況は、
当面変わることはありません。
ここまでの状況を理解している
少し世間の情報に詳しい学生なら、
「やったー!これからの大学生は、
すごく就職しやすいんだー!ヾ(´▽`)ノ」
と喜んでいることでしょう。
ここまでの話だけを見て結論を出すなら、
大卒の就職率が大幅に改善
=今の高校生や大学生はラッキー
=卒業後も若者はハッピー
・・・ということになります。
はたして、本当にそうでしょうか?
本当に、今の高校生・大学生・若い社会人
はハッピーになったのでしょうか。
これから大学に進む高校生や現在の大学生
の未来は明るいのでしょうか?
私はこういった「就職率が74%と大幅に
改善」のニュースだけを見て、高校生・
大学生・新社会人の未来がバラ色だと
楽観視している人がいるとしたら、
実に一面的なものの見方であり、その表面
的なものの見方のせいで、今後無駄に苦し
むリスクを抱えていると考えています。
たとえば、こんなニュースもあるわけです。
▼「就活をやり直したい」が49%
経営協が就労意識調査(日刊工業新聞)
なんと大卒の新社会人たちの「2人に1人」
が、就活(就職活動)をやり直したいと
考えているというのです。
つまり就活(就職)を後悔していること
になります。
就職率が74%になっていますので、その
数字だけを見れば「今の大学生はハッピー
&ラッキー!」ということになりますが、
その直後に「2人に1人がその就職を後悔
している」ということです。
2人に1人って、とんでもない数値ですよ。
これのどこがハッピーやねんと。
なんでそんなバカみたいなことになっているのか?
私に言わせれば簡単です。
「大学に行く意味」を突き詰めて考える
こともなく、「大学で何をすべきか」も
まともに考えることもなく、
なんとなく大学に入り、なんとなく
大学生活をすごしたからです。
その思考停止・みんなと横並びの考え方で
何も考えずにすごした結果が、
「就活をやり直したい人49%」
という、とんでもなくアホな結果につなが
っているのです。
なぜ、あなたは大学に行くのですか?
なぜ、あなたは頑張って受験勉強をしているのですか?
大学をどう利用するつもりですか?
大学に行くことにどんな意味・メリットがあるのですか?
・・・こういった基本的な質問に最低限、
自分なりの納得行く回答を持っている人は
問題ありません。
もしこういった質問にまともに答えられな
いとしたら、一度深呼吸してよく考えてみ
ましょう。
普通に考えて、そんな大学に行く意味も
メリットもよくわかっていないような状態
で、本当に受験勉強していて大丈夫なんで
しょうか。
大学に行くために、“奨学金”という名の
借金や教育ローンを組む人も多いわけです。
そんな大金を払って、借金をして、受験勉
強に膨大な労力を払って、そこまでして
目指している目的に、どんなメリットが
あるかも答えられないとしたら、
普通に考えておかしなことになっている
と思いませんかね。
何も思わないならいいと思います。
何か思った人は、次回の記事を
お待ちください。
To be continued