- 2012-3-25
- 1ヶ月100記事企画, 効率的な勉強法~中上級編~, 過去問の勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
新受験生の人は、これから過去問の分析もしていくことになると思いますが、今回はそのときのコツを1つ。
赤本でも青本でも、過去問を購入すると、
だいたい最初のほうに「傾向と対策」などといった、出版社が独自に分析したデータが掲載されています。
これはもちろん重要ですから、しっかり読んでおいてください。で、それらもふまえて、自分なりに分析していくときのポイントとして、
多くの人は「どの分野が出るか」をチェックしますが、それだけでは不十分なのです。100点満点でいうと60点くらいでしょうか。
たしかに「どの分野が出るか」を知っておくことで、その大学で「出やすい分野」だとか「毎年出される分野」がわかります。
よって勉強もそこに重点を置くことができるので、効率的になります。
ただ、さらに勉強の効率化を計っていくなら、
「どの分野が出るか」と一緒にチェックすべきは、
【 どの分野が出ないか 】
です。この視点を、案外忘れがちな人が多いです。
過去をさかのぼって「どの分野が出ないか」がわかれば、
受験勉強の優先順位として、その分野の勉強を一番後回しにするとか、
その分野をやるにしてもあまり力をいれない、といった、より志望校対策に沿った戦略的な時間配分をとることができるようになります。
これは大きいです。一気にムダが省けます。
もちろん、ある年から突然その分野が出題されることもありえますが、
より可能性の高いところに時間を費やすのが、賢い戦略だと思います。
あえて出題される可能性が低い分野を、「出る可能性が0ではない」という理由だけで勉強するのは得策ではありません。
時間が無限にあればいいですが、限られた時間の中での戦いですから、より確率が高いことを優先していくべきなのです。
志望校の日本史では「縄文・弥生時代」が過去に一度も出題されていないのに、「それも重要な時代だから」と、
他の出題されやすい分野をさしおいて、あえてそこを勉強するのが、果たして賢いやり方か?といことですね。
なので、過去問を分析するときは、「どの分野が出やすいか」と一緒に、「どの分野が出ないか」を把握しておけば、
大幅に勉強時間が短縮できますので、その点も最初にしっかりとチェックしておいてほしいと思います。