- 2016-5-24
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こんにちは、中西です。
受験勉強で一番心理的に負担が大きいのは、
参考書でも問題集でもそうですが、
「1周目」の勉強をするときです。
ほとんどのテキストは何周もして繰り返す
のが前提になるわけですが、
一番最初に読む1周目の段階は、
まだ未知の領域ばかりなので進む
ペースも遅く、受験勉強の中でも
もっとも心理的な負担が大きいわけですね。
まして嫌いな科目ならなおさら
そうなると思います。
この“1周目の心理的負担”は0にすることは
不可能ですが、あるやり方を取ることで
かなりのところまで抑制することが可能です。
そのやり方とは、
【 先に全体を数回パラパラと流し読みする 】
という方法。
ようするに1周目の勉強を進めていく前に、
その参考書が
「全体的にどんな内容になっているか」
を、先に把握して頭に入れてしまうということです。
その参考書をパラパラと何度か繰り返し
“見る”ことにより、視覚レベルでその
参考書の存在そのものを
“馴染みのあるもの”
にしてしまいます。
ここでポイントになるのは、
「しっかり読まない」
ということです。
小見出しや章のタイトル
くらいは読んでください。でもそれを
「しっかり理解する」必要はありません。
あくまで目的は、その参考書の全体像を
何度か視覚に映して、脳に「これは馴染み
のある参考書だヾ(´▽`)ノ」という感覚を
持たせること。
しっかり読む必要はないので、小見出しや
強調されている太字や章タイトルだけ
さらっと見ながら、あとは基本的にパラパ
ラとページをめくっていくだけでOK。
パラパラめくるだけですから、1周する
のもせいぜい数分~早ければ数十秒程度
であっというまに終わります。
この
「読まずに全体像をパラパラと見ていく」
という方法を3~4周繰り返します
(この「3~4周」はあくまで目安。
馴染む感じが出ればいいので自分で
調整してください)。
この馴染ませるのにかかるトータルの時間は、
その方法で数周するにしても(参考書やその
レベルにもよりますが)せいぜい20~30分
にも満たない時間になるはずです。
この程度の時間で、先に参考書の全体像を
「視覚レベルで馴染ませる」
ことができるので、そこから先は自分の中で
ずっと「馴染みのある参考書をやる」という
心理状況になれるのです。
とくに苦手な科目や1周目をやるときなどは、
参考書そのものにこの“馴染んでいる感”が
あるかどうかで、勉強に向かうボルテージが
全く変わってくることが少なくありません。
当然、その心理的な壁の軽減による
“取っかかりやすさ”は、勉強に向かう
集中力やパフォーマンスにも好影響を
与えることになります。
その“馴染んでいる感”は、ただ「目次を
見ておく」だけでは生まれない感覚なのです。
実際のページに何度か目を通すことにより
生まれます。
通常、それは勉強の2周目、3周目になって
からようやく生まれる感覚ですが、小見出し
や太字・章タイトルなどを中心に全体を
「パラパラと見る」
だけで、数十分の1程度の短時間で、
ある程度まで補うことができます。
それをやらずに前から順番にページを
めくって勉強していくのは、よほど好きな
科目でもない限り、心理的には重い場合が多いです。
そういう心理的な重さを1周目が終わる
までずっと引きずっているのは、あまり
得策ではありません。
上記のように短時間で軽減できるのであれば、
まずはその取りかかるための心理的な
ハードルをぐーっと下げておく方が気持ち
が楽になります。
私は未知の調べ物や何らかの目的のある
読書などでこの読み方をよくするのですが、
馴染みのない本を前から順番に読んでいく
よりは、ずっと楽に読めるのでおススメです。
苦手科目の参考書をやっていて心理的に
重いときや、1周目がなかなか進まないで
イライラしている場合などは、
まずはパラパラと何周か流し読みして、
自分の中で“馴染みのある参考書”にして
しまうのがコツですね。
それではまた。