- 2013-10-9
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 効率的な勉強法~基礎編~
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強というのは、「いかに暗記を効率良く行うか」という点が、かなり重要な要素を占める部分があります。
私がよく言っている「勉強計画の実行力」を高めたり、「生活習慣」などを改善していくことはさらにその土台の部分であり、受験生の最重要課題ですが、
そのレベルをクリアし、可能な限り勉強時間も増やせるようになったら、最終的に「暗記効率」をどこまで追求しているかという点は、受験の合否を左右するポイントになってきます。
とはいえ、「暗記効率」と一言で言っても、暗記する方法論や記憶術のようなテクニックは、巷(ちまた)に無数にあふれているので、どれがベストかとなると個々人の状況にもよりますし、
単に好みで使い分ければいいような部分もあるので(たとえば「書いて覚える」ほうがいいか「口に出して覚える」ほうがいいのかなど)、一概には言えない部分があるわけですね。
ただ、どういう形の暗記方法を実践するにしても、共通して重要なポイントというのが1つあります。それが、
【 「接触時間」よりも「接触回数」を増やす 】
という点です。勘のいい方であれば、これだけで説明不要かもしれませんが、意味がわからない方のために解説しますと、
「接触時間」というのは、暗記したいその項目を、覚えようとして頑張っている時間のことですね。
たとえば、英語で「concentration」(=集中)という単語を覚えようとして、この単語を書いたり、口に出したり、見たりしている時間のことです。
この「接触時間」を多めにして、たとえばゆっくり3分かけて覚えるよりも、接触時間が1分でもいいので、その1分を3セット繰り返した方が、長期記憶に残りやすいということです。
※セットとセットの間は別の単語をやるなどして、一度「concentration」から離れる。
※ここでいう3分、1分、3セットは、あくまで例えの数字です。
結局は、一番大事な脳の中の「長期記憶の保存倉庫」に知識を格納できるかどうか、またその時間をいかに短縮するかという点が重要になるわけですが、
脳の性質的に、じっくり時間をかけて1つの項目を覚えようとするよりも、多少時間が短くなっても「接触回数」を増やした方が確実ということですね。
心理学でよく言われるザイオンス効果(「人は接触回数が増えるほど、その相手に好感を持つようになる」)と言われるものがありますが、
この接触回数に比例して「好感」が上がっていくのも、つまりは接触回数が増えることで、脳内の長期記憶の倉庫に、その相手の存在が格納されて行く部分があるからだと私は思っています。
つまり、暗記も人間関係も、「接触回数」を増やすことがうまく行くコツということですね。
というわけで、暗記効率を高めるなら、1つの項目にあまりじっくりと時間をかけるより、同じ時間を数回に分割して「接触回数」を増やしていくことをおススメします。
じっくり5分かけて覚えるより、1分を5回繰り返すのがコツですね。