- 2016-3-25
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破する記憶術
<読者さんからのご感想>
受験に関するヒント等が沢山書かれているので、
毎日のメルマガを楽しみにしています。
センター試験前の過ごし方や、二次試験
に向けての対策などためになることが
沢山書かれていてとても役に立ちました。
健康管理の大切さや精神面でのサポートも
充実していると思います。
自身の体験談も書いてあり、効率の良い
勉強法などもためになるような内容でした。
また、受験が終わってからの過ごし方など
受験終了後も役に立つ情報を載せているのは
とても良いと思います。
大学入学後のモチベーションにも繋がる点が
多いと思うので、これからもそのような情報
をのせていただきたいと思います。
浪人生 佐藤 健太さん
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こんにちは、中西です。
今回は「強制的丸暗記の思い出」シリーズ、
高校編です。
<前回の記事>
強制的丸暗記の思い出(中学編)
私が高校1年生ときのクラス担任は、
N先生という「古文」の先生だったのですが、
この先生はとんでもない“くせ者”でした。
京大の文学部出身で、見ためは
色白・細身(ひょろひょろ)・メガネ・七三分けの髪型
という、いかにもインテリという風貌。
それだけならまあ
「弱々しくて優しいインテリ先生」
の可能性もあったわけですが、
このN先生の性格は、その弱そうな風貌とは
まったく裏腹に、授業中にほんのちょっとしたことで
「尋常じゃないほどキレまくる」
恐ろしい先生でした。
毎回授業で、教室にN先生が入ってきた
瞬間に教室の空気が一変し、ピーンと
張りつめた空気が漂います。
ほんのちょっとでも授業を聞く姿勢を
崩したらキレるのでみんな背筋は伸びまくり。
まして一瞬でも隣の人としゃべったり、
寝たりでもしたら、「キレる」という言葉が
かわいく感じるほどの恐ろしい形相で
教壇の机をぶっ叩き、
隣の隣の隣の教室くらいまで響くほど
怒鳴られるのです。
ゴツゴツした見た目が怖そうな先生がキレるより、
ヒョロヒョロのインテリがキレるほうが
50倍くらい怖いということを知りました。。
この先生の古文の授業は、毎回終わりに、
次の授業までに「文法の活用法の表」を
1列ずつ覚えてくる宿題が課されました。
そして次の授業の冒頭で、
先生に当てられた人がその場で立って、
文法のテキストを見ないで暗唱するのです。
ここでもし、スラスラ暗唱できずに
トチろうものなら、
「ああん!?お前ゴラぁぁぁ!!!!」
とヤ○ザなみのキレ方をなさるわけです。
もはや生命の危険を感じるレベルなので、
他の科目では宿題をやらない生徒たちも、
N先生の暗唱の宿題だけは絶対にやってきました。
高1のときはこんな感じで古文の授業が
毎回地獄だったのですが、
その2年後、高3の受験生になったときに、
当時のクラスメイトたちは
衝撃を受けることになります。
新しい高3のクラスメイトたちが古文の
文法問題に苦しむ中、
高1のときにN先生に習っていた
元高1のクラスメイトだけが、
古文で高得点を取っていったのです。
古文の問題で点数を取るには文法が
非常に大事で、
文法がすべて完璧にわかっていると、
古文は文章の意味がとてもよくわかるのです
(単語も大事ですが単語は小テストでやっていた)。
周りの受験生たちがあの無味乾燥な文法を
覚えるのに四苦八苦している中、
N先生のクレ○ジーな授業を受けていた
元高1のクラスメイトたちだけが、
とてつもなく古文を楽に
乗り越えることができました。
古文の文章を読むときも迷いませんし
文法問題が出題されても
全部スラスラ解けてしまうのですヾ(´▽`)ノ
実はこの話には後日談があり、
私が高2のときにN先生は結婚して、
めっちゃ優しいキャラに変わったのでした(゚д゚;)
結婚で人ってこんなに変わるもんかねと
みんな衝撃を受けたのを覚えています。
つまり私たちはN先生がもっとも凶暴だった、
最後の時代の生徒だったことになるわけです・・・。
何が言いたいかというと、前回の話
(中1の塾でやらされた英語の教科書の丸暗記)
と同じ結論なのですが、それほどまでに
【 強制的な丸暗記(暗唱) 】
というのは効果があったということです。
私の中高時代において、
もっとも嫌々やらされたはずの
「英語の教科書丸暗記」と
「古文の文法の丸暗記」が、
実は結果的に一番大きな効果を
肌で実感できた勉強法になりました。
もちろんすべての学習でこのような
全部を丸暗記(暗唱)する方法が使える
わけではありませんが、
とてもシンプルなやり方であり、
かつ自分なりにアレンジもしやすいので
独学でも出来る、かなり有効な方法の1つです。
個人的な体験談でしたが、よかったら
今後の勉強の参考にしてみてください。
それではまた。
<前回の記事>
強制的丸暗記の思い出(中学編)